羽田空港で、着陸機が近づく滑走路上を別の航空機が横切ったという、重大インシデントが報じられました。
これを聞いてすぐに、直進していた自動車と対向車線の右折車が接触した、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2773.html" target="_blank" title="大津市の事故">大津市の事故</a>を思い出しました。
自動車の「右直事故」の多くは、右折車の運転者の判断ミスが主な原因ですが、航空機の場合はどうでしょう。
航空機はすべて、離着陸はもちろん地上の移動も、管制官からの指示に基づいて行っています。
着陸態勢のスカイマーク機にも、先に着陸していたANA機にも、同じ管制官から指示が出ていたようです。
つまり、前者にはA滑走路への着陸を許可し、後者にはそのA滑走路を横切ってヨシと言ってたわけですか。
件のANA機はバンクーバー発のNH116便。東側のC滑走路に北向きに着陸(RWY34R)したようです。
でもって、北側の誘導路を国際線ターミナルに向かって移動すれば、どうしたってA滑走路を横切りますね。
このとき、両機の距離は8km、スカイマーク機から滑走路まで5kmだったといいます。
ANA機がサクッと横断すれば問題の無い距離だと判断して、管制官は横断を許可したのかもしれません。
しかし、そこ数分の事ですから、ANA機は誘導路上で待機させるという安全策をとってもらいたかった。
今から着陸しようと滑走路に近づいてよく見たら、向こうの方で別の飛行機が前を横断してるわけでしょう?
あの飛行機が滞りなく横断するならたぶん大丈夫だろう、なんて思いながら着陸するのはイヤですよね。
自動車の場合でも同じです。対向車線の右折車の挙動には、十分すぎるぐらいに注意が必要です。
こっちが直進するよりも先に右折してしまおうなんて、思ってないだろうな、おいアンタ、ぜったい動くなよ。
そんな風ににらみを利かせつつ、右折車が完全に停止しているかどうか目視しながら、身構えて走りますよね。