闘犬の血が流れているわが家の「花」ちゃん(フレンチブルドッグ)は、何にでも噛みつくのが得意です。
幼犬の頃は家具調度を噛みかじっていましたが、3歳にもなると、かじることは減りました。
今なお激しく噛みつくのは、ダスキンモップです。これはもう定番ですね。TV-CM等でもおなじみです。
あんな風に、モフモフしたものには目がなくて、モップやブラシ類が大好物なのです。
あるいは、クロックスのサンダルのような、適度な弾力があるものにも好んで噛みつき、振り回します。
泥の付いた庭のサンダルを、まるで獲物を「採ったぞー」的に、口にくわえてリビングに駆け込んでできます。
目を剥いてブンブン振り回し、フローリングに激しく打ち付けます。
勢い余って口から離れたクロックスが床にバウンドすると、いっそう敵意を剥き出しにして飛びかかります。
そんなとき、興奮した花ちゃんを落ち着けるための秘密兵器が「いりこ」です。
いりこを見せると、クロックスなどほったらかして、こっちに来ます。闘争心よりも食欲優先です。
風呂場の脱衣室のドアを開けっぱなしにしていると、花ちゃんは下着をゲットして、口にくわえて出てきます。
口からむりやり引き剥がすと下着が破れかねないので、この場合にも「いりこ作戦」が適用されます。
最近の花ちゃんは、下着そのものにはあまり興味はなくて、ただ、いりこ欲しさに下着を持ってきます。
いりこが役に立たないほど興奮して暴れるのは、宅配業者が来たときです。狂ったように吠えまくります。
トラックやバイクが近所を通っただけで激しく吠え始め、チャイムが鳴ったらもう、手が付けられません。
番犬としては優秀です。強盗が来たときには頼みます。でもそんなときに限って、おじけ付くんでしょうね。