3年前の今日、4月14日、熊本地震が起きました。がしかし、これは前代未聞の強烈な前座(前震)でした。
翌日の4月15日(金)は休診日だったので、自宅の散乱した家具調度などをゆっくり片付けることができました。
何度も起きる震度3〜4クラスの余震に揺られつつ、クリニックも完全に復旧させ、翌日の診療に備えました。
しかし、余震の恐怖よりも片付けの疲労が勝って爆睡していたその晩、悲しいかな、本震が起きたのでした。
日を追うごとに余震も沈静化していくのだろうと期待していただけに、本震は強い恐怖をもたらしました。
こうなると、次にもっと大きな揺れが来ないという保証もなく、余震の恐怖から逃れられなくなりました。
そんな本震の当日、敢えてクリニックを休まずに<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1656.html" target="_blank" title="短時間だけ診療">短時間だけ診療</a>してみたところ、19人ほど来院されました。
高熱のお子さんや、薬が切れると困る糖尿病の方などがほとんどでした。
その翌日4月17日(日)も、それ以降もずっと、臨時休診はせずに診療を続けました。
私以外の当院スタッフは全員、車中泊をして生活していましたが、皆で分担して出勤してくれました。
思えばよく診療したものだと思います。でも当時は熊本中の医療機関が、火事場の馬鹿力を出していたのです。
たぶん、次にまた大地震が起きても、なんとかやりくりできるだろうとは思います。
ただ、心のどこかに「熊本ではしばらく大地震は起きないだろう」とタカをくくっている部分があります。
地震の記憶はまだ風化してはいませんが、防災意識が少々薄れつつあることは、いま反省すべき点ですね。