診療時間変更(第2報)

明日は新元号の話題でもち吉じゃなくて持ちきりになるでしょうから、今日のうちに再度、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2693.html" target="_blank" title="告知">告知</a>しておきます。

当院は、4月1日から、診療時間が変わります。

平日(月・水・木)の診療を午後6時までに短縮し、土・日・祝日の診療時間を午後6時まで延長します。

つまりどの曜日も、診療終了時刻は午後6時になります。診療開始時刻は変わりません。朝9時からです。

休診日はこれまでと同様に、火曜日と金曜日です。それが祝日であっても、火・金の場合は休診します。

平日の診療時間を1時間ほど短縮することで、夕方遅くしか来院できない方には、ご不便をおかけします。

休日は診療時間を1時間ほど延長することで、できるだけ多くの方を休日診療できるように考えています。

もともと土日祝日は午後5時を超えて診療することが多かったので、実情に合わせて6時まで延長した形です。

一方で、職員の所定労働時間を週40時間におさえるためにも、平日の診療時間を短縮させていただきます。

「働き方改革」が叫ばれる昨今、時間外労働(残業)は、可能な限り減らす必要があります。

勤務医の残業は<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2733.html" target="_blank" title="年間1,860時間までOK">年間1,860時間までOK</a>などという厚労省の決定が、いかにバカげたものかと思うばかりです。

基本的には、働きたい人はいくら働いてもいいと私は思います。仕事が好きで楽しいなら、なおさらです。

街で飲んだり自宅でテレビを見たりする暇があったらガンガン仕事したい、なんて人もいるでしょう。

どっちみち1日は24時間ですから、どのような時間配分で過ごすかは、本来個人の自由です。

ただそれを、他人から強制されたくないだけの話。働き方改革というより、生き方改革の問題でしょうね。

AirPowerが消えた

「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2171.html" target="_blank" title="iPhone X">iPhone X</a>」と同時に1年半前に発表され、期待された商品が、ワイヤレス充電マット「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2237.html" target="_blank" title="AirPower">AirPower</a>」でした。

楕円形のマットに、iPhoneとAppleWatchとAirPodsを全部乗せて、同時に充電できるというスグレモノ。

マットの隅の方に乗せても充電できる仕組みがスゴいのだと、Appleは当時宣伝していました。

ところが、なかなか発売されません。でも私としては、待たされるとますます欲しくなるもの。

しょうがないので、他社製の安価なiPhone充電マットを買って、AirPowerの発売を気長に待っていました。

がしかし、待てど暮らせど発売されません。と思ってたら、今日になって発売中止が報じられてしまいました。

結局、マットの隅の方に乗せても充電できる技術は、すごく難しかったようですね。やれやれ。

もはや販売中止の報に接しても、ほとんど悲しい気持ちにはなりません。

ですが、あれだけ派手にぶち上げていた頃のAppleには、「勝算」ってなかったのでしょうか。

ほぼほぼコンセプトの状態で近日発売を謳っていたとしたら、その見切り発車ぶりには少々ガッカリします。

こうなると、先日大々的に発表した「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2730.html" target="_blank" title="Apple Card">Apple Card</a>」も、ホントに大丈夫なのかと心配になります。

続報によると、チタン製のイカした物理カードは、発行手数料無料、紛失時の再発行も無料といいます。

いやあ、かなりのコストだと思いますけどね。タダならとりあえず作ろうみたいなヤカラも出てきそうです。

ま、それも狙いのうちかもしれません。まずはカードを作らせて、一気に普及を目指そうという作戦か。

いま思えば充電マットなんて、Apple製品が世の中を変える、ってほど画期的なモノじゃないですよね。

1,860時間の衝撃

医師は特例として、年1,900〜2,000時間の残業が認められる方向だと<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2656.html" target="_blank" title="以前">以前</a>書きましたが、結論が出ました。

厚生労働省の有識者会議は、一部の医師には年間1,860時間まで認めるとする報告書を取りまとめました。 

年に1,860時間というのは、月に155時間。過労死水準である残業時間80時間の約2倍。異常な数値です。

それがわかっていながら、病院経営者は勤務医を1,860時間まで残業させてもかまわない、という話です。

この決定には、いろんな意味があります。

(1)とくに忙しい勤務医は、すでに極端な残業をしているので、せめて過労死レベルの2倍程度には抑えたい

(2)そんな残業時間を認めざるを得ないほど、現場では医師の残業が必要であることを厚労省が認めた

でもね、例えば航空機のパイロットで考えてみましょうよ。

フライトスケージュールをこなすために、過労死レベルの2倍残業してるパイロットの飛行機に、乗ります?

パイロットがそのぐらい働かないとスケジュールが回らないからと国交省が容認しても、賛同できます?

もしも年1,000時間以上の残業をしていた医師が死亡したとき、過労死と認められるのでしょうか。

一般の職種では過労死水準だが、医師なので過労死ではない、なんて理屈が通るのでしょうか。

長時間残業をしている医師の献身的な仕事ぶりは賞賛に値しますが、何かあったときの補償は大事です。

今回の決定が医師の長時間労働にお墨付きを与え、万一のときに補償を受けにくくなるとすれば、最悪です。

ゾフルーザ耐性大問題

新しいインフルエンザ治療薬「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2681.html" target="_blank" title="ゾフルーザ">ゾフルーザ</a>」の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2670.html" target="_blank" title="耐性変異ウイルス">耐性変異ウイルス</a>の出現が、思いのほか大問題になっています。

なにしろ、ゾフルーザに耐性を持つウイルスが、この薬を服用していない患者から検出されたからです。

つまりこれは、耐性変異ウイルスがヒトからヒトへ感染したことを意味します。

耐性が出やすいことは発売前からわかってはいたのですが、半年前ごろの私は次のように理解していました。

(1)成人の場合、耐性ウイルス出現率は9%程度であり、それほど多くはない

(2)耐性ウイルスが出現したとしても、熱がやや遷延する程度だろう

(3)その耐性ウイルスは、他人に感染するとは言われていない

今シーズン中は、おもに成人患者に対して、しかもゾフルーザを希望する方にのみ、私は処方してきました。

感覚的には、わりとよく効いたと思いますが、たしかに一部の方は、やや治りが悪い印象でした。

ただしそれが、耐性ウイルスの出現によるものかどうかは不明です。

昨年までよく使われていた(私も使っている)イナビルだって、似たような経過をとることがありますから。

しかし、ここまで耐性変異ウイルスが出やすく、しかも感染力があるとなれば、話は別です。

当院では、いまでも毎日2,3人ほど、新たなインフルエンザ(全てA型)患者を診断しています。

今回の耐性ウイルス問題を受けて、今後しばらく私はゾフルーザを処方することはないでしょう。

とか言いながら、万一自分がインフルエンザに罹ったら、さて、どの薬で治療しましょうかね。

「ゾフルーザとタミフルの同時投与」なんて、実はちょっと魅力的なんですけどね(内服は自己責任で)。

スマホを忘れただけなのに

カギを置き忘れることが原理的になくなった、という話を<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2728.html" target="_blank" title="3日前">3日前</a>に書きました。

ところが、近所の美容室に出かけるときは手ぶらなのでカギは忘れない、という記載に質問が出ました。

手ぶらで出かけて、美容室での支払いはどうするのか、と。

はい。それにはiPhoneを使います。カギや財布は不携帯でも、スマホは携帯なのです。

現代人にとって、スマホだけ持って歩く状態ってのは、ほぼほぼ「手ぶら」と同義でしょう。

ApplePayじゃなくて、iPhoneのケースのポケットに入れたクレジットカードを使っています。

この方法だと、少なくとも美容室での支払い時点までは、iPhoneを置き忘れることはありません。

あとはiPhoneをポケットに入れるか手に持ったままで、真っ直ぐ帰宅すればいいわけです。道草厳禁です。

たまにiPhoneを職場に忘れて帰宅することはあります。たまに、です。

忘れたことに気づいた時点ですぐに、Macで「iPhoneをさがす」機能を使って、その所在を特定します。

するとクリニックにポツンと取り残されたiPhoneを、即座に見つけることができ、安心します。

もしもその所在が職場ではなく、屋外だったりどこかの店舗等だった場合には、かなり焦ることになります。

一度、飛行機のシート脇にiPhoneを置き忘れて、そのまま降りてしまったことがありました。

手荷物受取所で気がついて、空港スタッフに告げると、その方が機内まで取りに行ってくれました。

待っている間に私は、家人から厳しい叱責を受けました。注意力がいかに散漫かと、半ばののしられました。

しばらくして先ほどのスタッフが、「見つけました〜」と言わんばかりに、ニコニコしながら戻ってきました。

その手にあったのはしかし、家人が機内に置き忘れていたバッグでした。

Apple Card登場

Appleのスペシャルイベントが、本日未明(日本時間)に行われ、いくつかのサービスが発表されました。

(1)AppleNews+:雑誌購読サービス。iPhoneやiPadで多くの雑誌が読み放題。でも最初は欧米だけ・・・

(2)Apple Card:Apple純正のクレジットカード。年会費無料。日本でいつから使えるのかは、不明ですが。

(3)Apple Arcade:ゲーム購買サービス。すみません、私はちょっと興味なし。

(4)AppleTV channelsとAppleTV+:動画配信。Netflixみたいなやつですかね。コレ絶対やると思ってた。

最初に取り上げたいのは(2)ですね。決済はMasterCard。Apple Payでも使えるし物理カードもある。

そのカードを見て驚きます。カード番号も有効期限もセキュリティーコードも刻印されてないからです。

そんなモノいらねえ、ってわけです。なので超シンプルなデザインでオシャレ。しかもチタン製。欲しいです。

しかもApple PayでApple Cardを使うと、全商品で2%、Apple直販だと3%のキャッシュバックがあるとか。

でも最大の驚きは、いつどこでいくら払ったかなどカードの利用内容について、Appleは把握しないってこと。

購買情報や利用履歴はiPhone内部にのみ保存され、Appleはそのデータを収集する気がまったくないのです。

「GAFA」のうちGoogleやFacebookやAmazonなら、こんなにオイシイ情報を活用しないはずがありません。

彼らには情報こそが武器。その情報を統合して精度の高い広告に生かし、莫大な広告収入を得ているからです。

FacebookやAmazonを利用したり、ただブラウザを開いただけで現れるしつこい広告がまさに、それですね。

Googleの売上の8割以上、Facebookでは9割以上が広告収入であり、Amazonも広告収入を伸ばしています。

ところがAppleは、人々の生活を快適でオシャレにはするけどデータは集めない、という頑固な態度なのです。

嫌いじゃないけど、その愚直さが収益力を落とし、売上げがますます低迷するのではないかと心配になります。

MR接種はお早めに

あと1週間、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2508.html" target="_blank" title="新元号">新元号</a>の発表が待ち遠しいですが、その前に、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1267.html" target="_blank" title="年度末">年度末</a>の予防接種の期限も迫っています。

いま急を要するのは、接種対象が「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1112.html" target="_blank" title="学年">学年</a>」で規定されている定期予防接種の対象者で、未接種の方です。

(1)この春、小学校に入学予定のお子さんの「麻疹風疹混合(MR)ワクチン第2期」

(2)いま65歳以上で5の倍数の年齢の方、または、4/1までにその年齢になる方の「肺炎球菌ワクチン」

これらの方の接種機会は、今月いっぱいです。慌てて接種する方が、今日も何人か来院されました。

高齢者の肺炎球菌ワクチンは接種率があまりにも低かったため、来年度からまた5年間、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2657.html" target="_blank" title="延長されます">延長されます</a>。

でも次のもう一巡で、これまでの未接種者がどれだけ心変わりするでしょうね。過度な期待はできません。

MRワクチンの第2期接種は、今月のかけこみ接種が終わると、4月からは新たな対象者の接種が始まります。

対象者(年長児)にはぜひ、4月のうちに接種を受けていただきたい。接種を遅らせるメリットはありません。

それどころか7月以降は、「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2680.html" target="_blank" title="風疹第5期定期接種">風疹第5期定期接種</a>」によるMRワクチン不足も懸念されます。

もちろん厚労省は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1847.html" target="_blank" title="ワクチン不足">ワクチン不足</a>など認めません。医療機関や薬品卸における配分の問題だと言い張ります。

しかし現実には、現場のワクチンが不足して接種計画に支障を来すことなど、過去に何度も経験しました。

第5期接種が始まるまでには、幸いなことにあと<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2726.html" target="_blank" title="3カ月程度の猶予">3カ月程度の猶予</a>がありそうです。

子どものMRワクチンの接種を確実に行うために、この3カ月間は、願ってもないチャンスなのです。

カギをなくさない方法

カギの所在については、日頃から厳重に管理しなければなりませんが、私の場合、たぶん完璧です。

リール式のキーホルダーで、つねに通勤カバンに固定しているからです。

カバンを左手に提げ、右手でカギを引っ張ると、ワイヤーがビヨ〜ンと伸びてカギが扉まで届くシステムです。

あとは、カバンさえ置き忘れなければよいのです。

そのカバンの中に、車のキーを入れています。スマートキーなので、カバンから取り出す必要がありません。

ということは、車で通勤している限り、カバンと、それに付随したカギを紛失することはあり得ません。

実は自転車通勤の場合でも同じです。例のリール式キーホルダーを、自転車用バッグに装着するからです。

もちろん、自転車のチェーンロックのキーも、そのキーホルダーに付けています。

このようにして、カギをどこかに置き忘れることが、私には原理的に不可能になったということです。

とは言え、例外もあります。それは通勤以外の外出時ですね。

街に出る時などにリール式キーホルダーを持ち歩きたくないので、別のカギを持ち出すことになります。

そこで私の絶対的鉄則としては、カギは使ったらすぐにカバンの定位置に入れます。ポケットには入れません。

じゃあ、手ぶらで出かけるときはどうするんじゃい、と言うことになりますが、大丈夫。

私が手ぶらで外出するのは、近所の美容室に、ヘアカットに行く時だけだからです。

なるべく家人が在宅している時に、カギを携行せずに家を出ます。

帰宅した時に家人が施錠・外出してることがありますが、そんな時は秘密の方法で屋内に入ります(←極秘)。

追突事故の傷跡

おとといの夜、仕事から帰る途中の交差点で信号待ち中に、追突されました。幸い、けがはありませんでした。

追突してきたのは、軽乗用車。停車中にブレーキペダルから足が離れ、クリーピングでぶつかったようです。

なので衝撃は極小。むち打ちになど、なろうはずもありません。

交差点の少し先の停車しやすい場所に車を止めて、バンパーを点検します。キズは縦に2カ所。

やがてパトカーが来て、現場検証が始まりました。警察官は2名。

警「どこにぶつかりましたか?」

私「これですね、見えるでしょう、この2つ」

その2つのキズは、警察官の懐中電灯の光に反射して鈍く光りました。

警察官はしばらくの間、2台の車のバンパーを詳しく観察・計測などした後、驚いたことにこう言うのです。

警「このキズは違いますねぇ」

私は一瞬、意味がわかりませんでした。違うって、どーゆーこと?

警「このキズは、ペイントで補修した跡がありますよ」

・・・あっ!思い出した。それは何カ月も前に、私が自分でぶつけたキズを補修した跡でした。

その後の詳しい見分によって、バンパーには別の、横方向に広がったキズが見つかりました。あ、これか。

まったく軽微な衝突痕でした。修理はもちろんバンパー交換ではなく、塗装だけをお願いしました。

接種基準に微妙な違い

「風疹(風しん)の追加的対策」として、「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2680.html" target="_blank" title="風疹第5期定期接種">風疹第5期定期接種</a>」が始まることは、2月に書きました。

この第5期接種についてのポイントを列記してみます。

(1)昭和37(1962)年4月2日から昭和54(1979)年4月1日の間に生まれた男性が対象

(2)まず抗体検査(採血)を行い、定期接種の対象かどうかを判定する

(3)抗体価が一定基準を満たした場合に、麻疹風疹混合ワクチンを接種する

(4)抗体検査と予防接種には、市町村から送付されるクーポンが必須

(5)2019年度は、昭和47年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性に、クーポンが送付される

さあて、どこから書きましょうかね。なにしろツッコミどころ満載過ぎて・・・

2月1日には政令が施行されているのですが、準備に時間を要しており、4月1日にはまだ始まらないようです。

それどころか熊本市では、クーポン発送が7月以降にずれ込む公算です。多分全国的にもそのあたりでしょう。

抗体価の基準値は、例えば「HI法」では「8倍以下」です。「16倍以上」の場合は、接種対象外となります。

ところが、現在も行われている熊本市の「接種費用助成制度」では、「16倍以下」が助成の対象基準です。

よく遭遇する「16倍」ちょうどの方は、接種費用助成対象だけど定期接種は対象外、という立場になります。

もっと言うなら、「8倍以下」の方は、今すぐ接種したければ4千円、7月まで待てば無料、となるわけです。

これでは「接種控え」が起きかねません。一刻も早く日本から風疹をなくす趣旨にも反する事態です。

「8倍以下」という低い数値で接種の可否を判定するのには、それなりの理由があるようです。

接種対象者は予防接種歴がないので、風疹の罹患歴があるかないかで抗体価は両極端だろう、という理屈です。

たとえそうでも、従来の判定基準(16倍以下)に準じた方が、よほど混乱は少ないと思うんですけどね。