緊急暫定ブログ

当ブログは、ご存じの様に2012年の4月以来、毎日連続投稿中ですが、いつも中断の危機におびえています。

奇しくもちょうど<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2312.html" target="_blank" title="1年前">1年前</a>と同じトラブルが本日発生し、現在もなお、非常に不安定な状態になっています。

ブログ管理サイトへのログインで、「セキュリティ低下」アラートが出たところから、それは始まりました。

日頃はブログ投稿に使っていないMacでログインしたのが、「二段階認証」を求められた原因か?

そこで「認証用コード」が送られてくるのを待つわけですが、待てど暮らせど届きません。

他のMacでログインしても同じ。これはマズい。サポート宛にメールするも、なかなか返信が来ない。

パスワードが間違っている可能性を考えて(←実は間違ってました!)、パスワード再発行ボタンをクリック。

ところがその受信用アドレスを入力すると、登録メールとは一致しません、とのアラートが出る。

パスワードは、昨年のトラブルの際に変更したことを忘れていました。

じゃあ、日頃はどうしてログインできていたのかと言えば、Macのパスワード自動入力設定のおかげです。

いちど入力したIDとパスワード等は、同じApple IDのMacでは全部、自動入力される便利な機能です。

今日はたまたま、「慎重に手入力」したものだから、間違って古いパスワードを入力してしまったのです。

さらに先日、登録アドレスを変更した際にも、間違って入力していたことが発覚しました。

たまたま登録画面をクリップ保存していたのですが、その画像を見ると、アドレスのスペルを間違ってる!

慌ててメールアドレスの変更手続きを行い、やっと二段階認証が完了し、管理サイトにログインできました。

でもなんか、自信が無いのです。このままログアウトしたが最後、また認証トラブルが勃発するんじゃないか。

というわけで、このログインのまま、いったんブログを投稿しておきます。

こんなに早い時間帯の投稿には、ワケがあるのです。まあ中途半端な投稿は、いつものことですが。

(追記)その後ログアウトし、再ログインする際にもトラブル発生。不安定な状態のまま、現在に至ります。

森羅万象担当大臣

「森羅万象担当大臣」といえば、安倍首相のこと。年末なら、流行語大賞に滑り込めたネーミングですね。

毎月勤労統計不正問題で、特別監察委員会の報告書を読んでない安倍首相の、次のような答弁が話題です。

「総理なので森羅万象すべて担当している」「さまざまな報告書すべて精読する時間はとてもない」

森羅万象を担当しているので忙しくて、細部にまでは目が行かないという、やや矛盾した趣旨の発言でした。

宇宙に存在する細部まで全てを含めて森羅万象というはずなのに、やや手抜きの担当大臣のようです。

まあ、比喩的に用いた言い訳言葉なので、どうでもいいと言えばどうでもいい話ではあります。

総理大臣は仕事の範囲が広すぎて、細かいことをいちいち聞かれても答えられんわい、ということでしょう。

安倍首相だけでなく、歴代の首相が何人も、自分が森羅万象を担当している旨を公言しているようですね。

日本の総理大臣というのは皆さん、そのような自覚をお持ちだったのでしょう。

ところで「森羅万象」と聞くと私は、学会発表用のスライド作りで苦労した90年代後半を思い出します。

原稿を撮影したフィルムを写真店に出す時間がない時、病院内の設備を使って自分で現像していました。

その際に、いつも使っていたのが「コニカクローム・森羅(しんら)」という、リバーサルフィルムでした。

「森羅現像」が「森羅万象」に似てるなあ、と思いながら、夜中に1人で現像していたのを思い出します。

子どもを産まなかった問題

「子どもを産まなかった方が問題だ」と言った麻生財務相が、また叩かれています。

「年寄りが悪いという変な野郎がいっぱいいるけど、間違っていますよ」という前段に続く発言でした。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1763.html" target="_blank" title="以前">以前</a>にも書いた、次のような某校長の問題発言を思い出しました。

「女性にとって最も大切なことは、子どもを2人以上産むこと」

麻生氏も某校長も、その舌足らずで配慮に欠ける表現はたしかに問題ですが、趣旨は正しいと私は思います。

高齢化問題とは、若い人たちの数が減ったために、相対的に高齢者の割合が増えた結果にすぎません。

何年も前から予測できたことなのに、子どもを増やすための手を打たなかった少子化問題の方こそ重要です。

これを、「日本人が子どもを産まなかったのが問題だ」というのが、麻生氏の真意だと私は思います。

ただ残念なことに、何を言っても悪い方に解釈されてしまうのは、麻生氏の不徳の致すところでしょう。

「子どもを産まなかった」のは個人の問題ではありません。価値観は多様であり、尊重されるべきです。

日本全体として、子どもが増えていないことの責任は、国(政治家や官僚)にあります。

国は早急に、明日にでも、日本の子どもを増やすための政策を打ち出さなければなりません。

たとえば、日本の女性の命や子宮を毎年失なわせている病気があります。子宮頸がんです。

その予防ワクチンの積極的勧奨接種を、明日にでも再開しませんか。国が決断すれば、すぐにできることです。

ゾフルーザ首位

抗インフルエンザ薬「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2674.html" target="_blank" title="ゾフルーザ">ゾフルーザ</a>」の、昨年10〜12月の国内販売シェアが47%だと聞いて、驚きました。

当院での処方人数の割合は、正確に集計したわけではありませんが、イナビルとタミフルが大半だからです。

子どもへの処方が当院では多いこともあって、現時点で錠剤しかないゾフルーザの処方割合は多くないのです。

抗インフルエンザ薬として何を処方するかには医師の裁量が大きく、患者の選択は医師に誘導されがちです。

「今シーズンは1回飲むだけで済む新薬が人気ですね。実際、早く良く効く印象がありますが、どうします?」

と勧められたら、ゾフルーザを選ぶ方が多いでしょうし、

「新薬は値段が高いのと、耐性ウイルスが出て薬の効きが悪い問題も報じられてますが、どうします?」

と説明されたら、従来の薬でお願いします、となるかもしれません。

患者さんがどの薬を希望しているかを察知し、その薬がまさにオススメです的な説明をするのが最善ですかね。

ゾフルーザの値段だけが引っかかるという方には、イナビルとの差額は3割負担で150円です、と説明します。

体重80キロ未満の方なら、両者に大きな価格差はないのです。ていうか、もともとイナビルも高いのです。

効くのなら安い方がいいな、という方なら、迷うことなくタミフルのジェネリックをお勧めします。

もしも80キロ以上の方なら、ゾフルーザとの価格差は7倍以上、3割負担で2400円以上の差が生じます。

でも逆に、80キロ以上の方がよく効く薬をくれと言うのなら、体重比例で処方できるゾフルーザが有利かも。

風疹第5期接種

2月4日は、2(ふう)4(しん)で「風疹の日」だそうです。

妊娠初期に風疹ウイルスに感染すると、胎児が「先天性風疹症候群(CRS)」になるおそれがあります。

そんな子どもの出生をゼロにすべく、「 “風疹ゼロ” プロジェクト」という啓発運動が立ち上がっています。

しかし先日、埼玉県で生まれた赤ちゃんがCRSと診断されたと報道じられました。

2012〜13年の風疹流行時には45人のCRSが確認されましたが、昨年来の流行では今回のケースが初めて。

これを、たった1人と考えるのは間違いです。様々な努力の結果、やっとここまで減っているのです。

“風疹ゼロ” プロジェクトの目標は、CRSの赤ちゃんをゼロにすること。日本から風疹を排除することです。

それを達成するために、成人男性への風疹ワクチンの「定期接種(第5期)」が行われることになりました。

2月1日に公布(同日施行)された改正政令および省令の要点をまとめると、次の通りです。

・昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性を、 風疹の第5期定期接種の対象とする

・ただし、抗体検査で十分な風しんの抗体がある者は対象から除外する

・風疹ワクチンまたは麻疹風疹混合ワクチンを使用し、接種量を0.5ミリリットルとする

接種の前提となる「風疹抗体価」の検査や接種対象者への通知などについては、今後詰められていくようです。

しかし政令は2月1日施行であり、法に基づけば、希望する対象者は今日にでもワクチンを接種できるはず。

熊本市の準備状態はどうなのか、すぐ接種できるのか、今日の昼休みに保健所に電話してみました。

すると保健所は、政令が出たこと自体をご存じなかったようで驚いていましたが、驚くのはこっちですよ。

国の動きが意外なほど迅速だっただけに、それが末端の自治体にうまく伝わっていないのは残念です。

熊本市としては、早急に接種の準備(予算化や、対象者への通知や予診票の作成など)を進めるそうです。

そんなわけなので、今回の定期接種が熊本市内で行われるまでには、もう少し時間がかかりそうです。

なお、この定期接種に関しては疑問点が多々あり、ブログネタ満載です。今後小出しに書いていきます。

愛犬の食べ物

愛犬・花(はな)が毎晩「ブロッコリー」を食べていることは以前にも書いた通りで、今夜も食べてました。

もちろん日頃の主食は「ドッグフード」。常温で1カ月以上保存してもカビなんて生えないスグレものです。

子犬の頃は自分の「フン」を食べていましたが(食糞)、最近は見かけません(隠れて食べてるのかも)。

散歩中は、路上で干からびた「ミミズ」を好んで食べます。アレってどんな味なんでしょうね、もし焼いたら。

花ちゃんが手袋をくわえて離さない時などに、その口を開かせるために使うツールは、「いりこ」です。

「アーモンド」も大好物。私が床に落とそうものなら、その音を聞きつけて走ってきて、パクッと食べます。

ついさっき落としたアーモンドはしかし、なかなか見つかりにくい場所にまで転がって行きました。

私が「ほら、あっち」と指さしても、花はその私の指をペロペロっとなめて、それから私を見つめます。

もういちど「あっち」と指さすと、「またなめるんですか?」と、少々困った顔をします。

しょうがないのでアーモンドをもう1個転がして、先ほどのアーモンドを見つけやすくしてやりました。

花にしてみれば、しめしめ2個ゲットした、てなところかもしれません。

「1日分の野菜」は、私が飲み干したそのグラスに付着したジュースをなめるのが、花の毎朝の日課です。

私が飲んでる最中から、花はグラスの残量を凝視しています。ついには私の腕に前脚を乗せてせがみます。

「もう、そんぐらいでええんちゃう?」とでも言いたげです。私は少しだけ、ジュースを残してやります。

犬の長生きのためには、ドッグフード以外の食物をあまり与えないようにと言われています。

でも、ブロッコリーとアーモンドと野菜ジュースなら、いいでしょ?

そうそう。花のいちばんの大好物を書くのを忘れてました。米国製の「ナイラボーン」です。

骨の形に成形加工した、ナイロン素材の噛むオモチャです。チキンやベーコンなどの味が付いています。

いつもゴリゴリ噛んでます。噛み口が徐々にささくれてきて、だんだん小さくなっていきます。

その小さくなった分、ナイロン成分を食べているわけですが、健康上の問題はないのか、少々気がかりです。

記憶とデジャブ

「その後、どうですか」

電子カルテを見ると前回の来院が1月なので、無難な質問をしながら患者さんとの会話が始まります。

「ええ、まあ・・・」みたいな返答があり、どうもかみ合いません。

よく見ると、前回受診は2018年の1月。ありゃ、1年以上前でしたっけ。

日付の勘違いだけでなく、本気で最近診察したような気がしてたことの方が、問題です。

未体験なのに覚えがある気がする「既視感」または「デジャブ」あるいは「デジャヴ」。

それが未体験ではない可能性を疑っているからこそ既視感があるわけですが、その正体は、

(1)ホントに未体験(既視感は気のせい)=狭義のデジャブ

(2)体験したことを忘れてるだけ

(3)マトリックスのバグ

ある休日、テレビで映画を観ながらもデジャブがぬぐえず、でもストーリーは覚えていないという状況でした。

ラストで子どもが叫ぶシーンを見たその瞬間、「あ、思い出した」となりました。しかも私と家人が同時に。

つまりこの場合は(2)だったわけです。年齢とともに、このような「偽デジャブ」は増えていきます。

ずいぶん前に、途中までしか録画できてなかった映画を観て、ひどくガッカリしたことがありました。

それから何年かして、休日にふとその映画を観たくなりました。

で、そのビデオを観たのですが、ラストの手前で録画が途切れていました。

その瞬間、その映画が完全には録画出来てなかったことを思い出したのでした。

最初からデジャブを感じながら観た映画が、結局ラストまでストーリーを思い出せないこともあります。

こういった場合、映画は最後まで楽しめて、そこそこ感動したりもします。「忘却力」のなせる技ですね。

発熱と受診のタイミング

インフルエンザ患者の1医療機関当たり全国報告数が、集計が始まった1999年以降最多を記録しました。

熊本ではピークは越えたようですが、ただしB型が出始めているようです。B型が流行ると長引きます。

日頃、インフルエンザの疑いがあって受診する方のタイミング、とくに発熱からの経過時間はさまざまです。

(1)高熱が出て、おおむね24時間後以降

インフルエンザの検査で陽性反応が確実に出ると、一般に思われている時期ですが、それはケースバイケース。

高熱でひどくグッタリしている方が、丸一日も待つのはお勧めできません。まあ元気なら、かまいませんが。

(2)高熱が出てから半日〜1日程度

受診のタイミングとしては最も多く、陽性反応も比較的出やすく、治療開始時期としても比較的適切です。

(2)高熱が出てから数時間程度

念のため検査するか、未検査のまま治療を開始するか、経過観察とするかを、病状等によって判断します。

(3)微熱だけど心配

インフルエンザでも微熱の方がいます。状況や全身状態等を考慮して、必要なら検査をします。

(4)高熱が何日も続いている

前日や前々日に他院でインフルエンザの検査をして、陰性だった方も含まれます。

場合によってはインフルエンザの検査もしますが、むしろ別の疾患による発熱を考慮すべきケースです。

インフルエンザが、突然の高熱で発症するとは限りません。

別の風邪を引いて熱や咳などが出ている最中にインフルエンザを併発した場合、熱型も症状も複雑です。

「いつ発熱したか」という点だけで判断したのでは、インフルエンザの発症時期を見誤ることもあります。