話題の本『妻のトリセツ』(黒川伊保子著)を、焼肉店で順番を待つ間に読破しました。
グイグイ引き込まれるように読めた、と言うよりも、内容が少々薄っぺらなので、すぐに読めるのです。
「夫婦あるある」的な部分も多いのですが、その「ステレオタイプ」な記述がだんだんイヤになる本です。
そう思っていたら、黒川氏が監修したグリコの子育てアプリの宣伝サイトが、炎上しているそうですね。
利用者から「女性を馬鹿にしている」との批判が相次いだため、グリコはサイトを取り下げたとのこと。
報じられたそのサイトを見てみたら、「トリセツ」と同じ内容が書かれてるじゃないですか。
この本は女性からの批判が多いそうです。著者が男性だったら大ブーイングだったことでしょう。
男からすれば参考になる部分もわずかばかりありますが、女性がこれ読んだらイヤだろうなと思いますね。
ちなみにわが家では、家人はこの本を読もうとしません。「タイトルがすでに気に入らん」そうです。
性別でも血液型でも県民性や国民性も、ステレオタイプな見方は面白いですが、科学的根拠には乏しいもの。
納得できるものには「あるあるっ!」と賛同し、そうでないものは左へ受け流す(古い)程度のものです。
ある脳科学者は「男女の平均に差が出ることはあるが、個人差の方が大きい」と言ってます。まさにそれです。
面白おかしく書いとけばいいものを、説教じみて断定するものだから、私は読んでてむかついてくるのです。
でもそれって、どんな著述にも言えることですかね。・・・他山の石としましょう。