東海道新幹線の券売機トラブルが、今朝から続いており、現時点ではまだ完全には復旧していません。
「新幹線自由席の往復券を買おうとすると券売機が作動しなくなる」というのがその「主症状」のようです。
JR各社の券売機が1つの管理システムにつながっているため、トラブルの規模が全国に広がりました。
原因は、ダイヤ改正に向けた更新プログラムのバグです。システムの更新はつねに、リスクをはらんでいます。
病院関連で記憶に新しいもので言うなら、昨年7月に起きた倉敷中央病院のシステム障害でしょうか。
電子カルテなどが朝から使えなくなり、その日は外来診療も救急患者受入も取りやめとなりました。
原因は、前夜からのネットワーク更新作業でした。暫定的に旧システムに戻すことで、翌日は復旧しました。
MacのOSは、ほぼ毎年新バージョンが登場していますが、すぐに更新するのを控えるのが鉄則です。
メジャーバージョンアップから少し経過して、バグが修復されたバージョンが出るまで待つべきです。
わが家のリビングのテレビが数年前のある日、まったく映らなくなったことは<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-729.html" target="_blank" title="以前書きました">以前書きました</a>。
原因は自動アップデートされたファームウェアのバグ。全国一斉に、同型機で同じトラブルが起きたようです。
電子カルテも、診療報酬改定時などの大きなプログラム更新の直後には、しばしばトラブルが起きます。
メーカーは十分チェックしたのでしょうけど、多くのユーザーが利用してやっと発見できるバグもあるのです。
その診療報酬改定で昨年新設された「妊婦加算」は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2628.html" target="_blank" title="今年から凍結">今年から凍結</a>されています。文字通りフリーズです。
「妊娠の継続や胎児に配慮」するのが目的の妊婦加算でしたが、妊婦本人にとっては負担増でしたからね。
この妊婦加算のドタバタも、制度設計に考えが足りなかったという意味では、システム障害の一種でしょう。