2月4日は、2(ふう)4(しん)で「風疹の日」だそうです。
妊娠初期に風疹ウイルスに感染すると、胎児が「先天性風疹症候群(CRS)」になるおそれがあります。
そんな子どもの出生をゼロにすべく、「 “風疹ゼロ” プロジェクト」という啓発運動が立ち上がっています。
しかし先日、埼玉県で生まれた赤ちゃんがCRSと診断されたと報道じられました。
2012〜13年の風疹流行時には45人のCRSが確認されましたが、昨年来の流行では今回のケースが初めて。
これを、たった1人と考えるのは間違いです。様々な努力の結果、やっとここまで減っているのです。
“風疹ゼロ” プロジェクトの目標は、CRSの赤ちゃんをゼロにすること。日本から風疹を排除することです。
それを達成するために、成人男性への風疹ワクチンの「定期接種(第5期)」が行われることになりました。
2月1日に公布(同日施行)された改正政令および省令の要点をまとめると、次の通りです。
・昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性を、 風疹の第5期定期接種の対象とする
・ただし、抗体検査で十分な風しんの抗体がある者は対象から除外する
・風疹ワクチンまたは麻疹風疹混合ワクチンを使用し、接種量を0.5ミリリットルとする
接種の前提となる「風疹抗体価」の検査や接種対象者への通知などについては、今後詰められていくようです。
しかし政令は2月1日施行であり、法に基づけば、希望する対象者は今日にでもワクチンを接種できるはず。
熊本市の準備状態はどうなのか、すぐ接種できるのか、今日の昼休みに保健所に電話してみました。
すると保健所は、政令が出たこと自体をご存じなかったようで驚いていましたが、驚くのはこっちですよ。
国の動きが意外なほど迅速だっただけに、それが末端の自治体にうまく伝わっていないのは残念です。
熊本市としては、早急に接種の準備(予算化や、対象者への通知や予診票の作成など)を進めるそうです。
そんなわけなので、今回の定期接種が熊本市内で行われるまでには、もう少し時間がかかりそうです。
なお、この定期接種に関しては疑問点が多々あり、ブログネタ満載です。今後小出しに書いていきます。