iPhoneが中国で売れなくなり、Appleの売り上げが落ち込んでいます。
売れ行き不振の原因は米中の貿易摩擦だと前に書きましたが、それ以前に、スマホ自体が売れないようです。
「かつてと比べて顧客が古いiPhoneを長く保有し買い替えなくなった」と、クックCEOも認めています。
iPhoneの顧客の買い換えサイクルが長くなったというのなら、それはまさに私にも当てはまります。
毎年新しいiPhoneを買い続けてきた私ですら、しかもApple信者でありながら、昨年は買いませんでした。
2年前のiPhone Xは、全面有機ELスクリーンと顔認証 (Face ID)が初めて搭載されたので買いました。
しかし昨年の「iPhone XS」や「iPhone XS Max」は、画期的な新製品とは言いがたいものでした。
いや、画期的ではなくても毎年買い換えてきた私ですが、そろそろ冷静に、吟味して買いたくなったのです。
私ですらこれですから、一般の方が買い換えるサイクルは、もっと長くなる可能性があります。
これはスマホが世の中に一通り供給され、一定の地位を得て成熟期に入ったからであり、仕方のないことです。
では、スマホの次には何がスマホのように普及するのでしょう。
世界中の人々が購入し、短いサイクルで買い換える商品って、今後現れるのでしょうか。想像がつきません。
ウォッチもスピーカーも車も、買い換え需要を生み続ける商品になるとは思えません。
スマホだって、それが単なる携帯電話なら、本来はたびたび買い換えるモノではなかったはず。
世の中のIT化を推進するためのキー・デバイスとして機能したからこそ、これほど普及したわけでしょう。
はたして、次なるキー・デバイスは何になるのでしょう。そして誰が発明するのか。
科学技術は加速度的に進歩しています。次の10年で、その画期的なモノが誕生することを期待しています。