熊本市のインフルエンザは、先週時点ですでに警報レベルに達しています。この2週で急な伸びです。
12月から流行が始まった昨シーズンを除けば、1月第2週からの警報到達は平均的な流行よりも早い方です。
どうしてこのような、インフルエンザ流行真っただ中にセンター試験をぶつけるのか、毎年疑問に思います。
それはともかく、今日気になるのは麻疹(はしか)の流行(の恐れ)でしょうか。
麻疹を発症した10代の男性が、京セラドームで開催されたAKB48の握手会などに参加していた件です。
1月5日に発症(咳、鼻水)、6日に握手会、8日に発熱・発疹、10日に麻疹と診断されたようです。
まず疑問は、どこで感染し、なぜ感染したのか、ということです。
なにしろ10代といえば、麻疹/風疹混合(MR)ワクチンの定期接種を、2度受けているはずの年齢だからです。
大阪市や三重県のサイトによると、津市内の「民間団体」施設内の研修会で、この男性は感染したようです。
研修会参加者49人のうち29人が感染しており、しかもほとんどの方に予防接種歴がないとのこと。
不思議なことに、NHKも他の主要メディアも、私が調べた限りではこの民間団体の詳細を報じていません。
信頼性には欠けますがネットでは、この民間団体とは某宗教団体だという話も出ていますが、真偽は不明です。
まさか、ワクチンではなく麻疹に罹って免疫をつけようという考えの「麻疹パーティー」じゃないでしょうね。
(この件では、これ以上の未確認情報は書かないでおきます)
ワクチン先進国の米国でも、局地的に麻疹が流行する話は、いまでもよく聞きます。
流行国からの持ち帰りが原因とされますが、流行の背景には「反ワクチン」を掲げる団体の存在があります。
いくら医学が進歩しても、その最新医学に懐疑的な人はいます。メディアの情報に惑わされている方もいます。
インフルエンザに罹患しても、お子さんへのタミフル処方を絶対拒否する親御さんに、たまに出会います。
説明は尽くすのですが最終的に、治療薬も予防薬も信頼関係の下にしか処方することができません。