高齢者ドライバーによる交通事故が、また起きました。79歳の男性が歩道に突っ込んで、5人はねた事故です。
これまでに問題視されてきた高齢者ドライバーの事故は、おもに高齢者の「認知機能」の低下が原因でした。
道交法が約2年前に改正され、75歳以上の高齢者には「認知機能検査」が義務づけられました。
「認知症のおそれあり」と判定され、医師が認知症と診断した場合、免許は取り消されます。
「認知機能低下のおそれあり」という判定の場合には、「高齢者講習」が義務づけられています。
認知機能は正常でそれなりの状況判断はできたとしても、からだがついていかないケースも多いでしょう。
アクセルとブレーキを踏み間違えることなど、「反射神経」や「運動機能」の低下による事故も多いはずです。
しかし今回の事故は、認知機能でもなければ運動機能でもない、いうなれば「嚥下機能」の低下が原因でした。
運転中にペットボトルのお茶を飲んだらむせて、その反動でアクセルを踏み込んでしまったらしいからです。
実は私も、ときどきむせます。食事中に激しくむせ返して、しばらく呼吸困難になったりします。
某中華料理店内でむせて、顔を真っ赤にして麻婆豆腐を吐き散らし、恥をかいたこともあります。
なので今回の男性には同情します。私だって、同じ状況だったらまともな運転はできないでしょう。
そのように考えると、揺れる車内で運転しながらお茶を飲むこと自体が、危険な行為と言えます。
私も以前は、高速道路運転中に缶コーヒーを飲んだことがありますが、これはいけませんね。やめましょう。
ただ私の場合、なんの脈絡もなく唾液でむせることがあるので、これをどうしたものかと。