熊本でまた大きな地震があったことは、あとで知りました。どうやら大きな被害はなかったようで、なにより。
ただし、いまだに線路上に停止した新幹線の車両の中には、取り残された人がおおぜいいるようです。
熊本空港も一時離着陸が止められましたが、その後は復旧。私も無事、羽田から戻って来ることができました。
夕方が地震なら、今朝は台風です。
私が今朝マレーシアから搭乗したANA便は、行く手を阻む台風を大きく迂回する航路をとって帰国しました。
地震や台風の発生時期と場所がもう少し違ってたら、私はいま東京かクアラルンプールにいたことでしょう。
その「台風1号」の話です。元日に発生したそうで、これは統計開始(1951年)以来「初めて」とか。
「これまでで最も早い発生だ」などと報じられています。でも、何をもって「早い」というのでしょうね。
科学的には気象とは関係のない1月1日という日付で、台風の「発生年度」を区切っていいんでしょうか。
たとえば「初雪」だって、1月1日以降の最初の降雪のことを言うワケじゃないですよね。
1月1日に初雪が降ったから今年は雪が早いね、て言う人はいませんよ。
そんな疑問を感じて調べていたら、ある気象予報士の方が書いていました。1月区切りは意味がない、と。
台風の発生機序を考えたら、北半球の気温が最も低くなる2月下旬が「台風年度」の区切りだと。なるほど。
これを初雪に当てはめるなら、日本の気温が最も高くなる季節(=夏)以降の最初の降雪、となるでしょう。
そう考えると、元日の台風発生よりも、2月の台風の方がよほど珍しいということになります。
で、件の台風1号はいま、タイとマレーシアの間(タイランド湾)を、西向きに進行中です。
「日本への影響はありません」と報じられてますが、「日本人への影響」なら少しはありましたからね。