羽田空港で保安検査場を通過した後に、搭乗開始を待っているとき、館内放送で呼び出されたことがあります。
「ANA○○便○時○分発○○行きをお待ちの鶴原由一様、ご連絡がございますので搭乗口へお越しください」
たぶん、そんな感じだったと思います。私の名前の場合、同姓同名の可能性はまず、ありません。
何か不始末でもやらかしたかと、おそるおそる出頭したところ、グランドスタッフの方が申し訳なさそうに、
「お客さまのお席のリクライニングが故障しておりまして、お席を変わっていただくこともできますが・・・」
ホッと安心したせいか、「いえいえ、それぐらい構いませんよ」と、優しい気持ちでお応えしました。
リクライニングなど、無くてもいいのです。どうせ機内では、パソコンばかり打ってますから。
もっともイラつくのは、搭乗時刻に遅刻する乗客ですね。館内放送を繰り返しても、なかなか現れない。
飛行機がなかなか出発しない理由の中でも、いちばん不愉快になるパターンですね。
乗客全員がかなり待たされた頃、バツの悪そうな客が1人か2人、機内に乗り込んで来ます。むかつきます。
たぶんこのとき、乗客全員が冷たい視線を投げかける(またはにらみ付ける)と思います。
なかにはもっとひどいケースもあるようで、大韓航空機を遅延させた中国人乗客の迷惑行為が報じられました。
機内でK-POPアイドルに会うために搭乗し、目的が叶ったら降機して航空券を払い戻すというヤカラです。
その非常識な乗客のおかげで、他の乗客も全員飛行機から降ろされ、保安検査のやり直しになったとのこと。
時限爆弾などの危険物を機内に残して降機した可能性を考慮したもので、テロ対策ですね。
へぇ、と思っていたら、ANAでも同様の事例がつい2日前に起きたと、あるサイトに報告されていました。
いったん搭乗した乗客が1人降りたため、全ての機内持込荷物の再チェックが行われたとのこと。
出発前に降りてしまう行為って、遅れて搭乗するよりもずっと、迷惑なんですね。