Macのソフトの中で私がいちばん長く使っているのは、データベースソフトの「FileMaker」でしょう。
NECの9800シリーズから足を洗って、AppleのMacintoshに手を染めた89年頃から、ずっと使っています。
Macに標準でバンドルされていた「MacWright」「MacDraw」「MacPaint」も、最初はよく使いました。
しかしそれらはやがて、別のソフトに置き換えられていきました。
「Excel」も当初から使っていたソフトですが、いまはApple純正の表計算ソフトを使っています。
ちなみにExcelは、最初はMac専用のソフトでした。そのことをここであらためて、強調しておきます。
89年頃のFileMakerは「FileMaker II」というバージョンで、販売元はAppleの子会社「Claris」でした。
今と比べれば格段に処理能力が低かった当時のMacで、私のFileMakerの主な用途は住所録と文献整理でした。
やがてFileMaker IIは「FileMaker Pro」と名を変え、Clarisは「FileMaker社」となり、現在に至ります。
パソコンソフトにおいては、たとえ周囲の者が違法コピー版を使っていても、私は正規品にこだわりました。
遵法精神というよりも、所有欲あるいは物欲なんでしょうね。iPhoneをたびたび買うのも、同じ考え方です。
もちろん、FileMakerのすべてのバージョンを毎年買い替えているわけじゃありません。
MacのOSとの互換性等で支障が出てきた時点で、一斉にバージョンアップする、というやり方です。
一斉に、というのは、私が所有する複数のMacにインストールしているソフトを全部更新、という意味です。
ただしFileMakerの場合は、4台です。それ以外の電子カルテ用のMacでは、FileMakerは使ってないので。
更新時の最大の問題は、ファイルの互換性です。メジャーバージョンアップすると、互換性がなくなるのです。
ファイルはすべて、「ファイル変換」作業をした結果、新バージョンでのみ使える状態になります。
そのようなファイル変換時の大問題は、ファイル間のリレーションの維持です。
FileMakerは、「リレーショナルデータベース」といわれる、複数のファイルを連動できるソフトウェアです。
たとえば、患者データベースと、予防接種、生活習慣病、禁煙外来などのファイルが複雑にリンクしています。
このリンクを壊さないようなファイル変換はとても面倒で、今回の変換作業は約2年前から続けてきました。
ようやく昨日になって目処が付き、ホッとしていまブログに書いてますが、私の気持ち、伝わりませんよね。