日産のゴーン会長逮捕

日産自動車のカルロス・ゴーン会長が昨夜、金融商品取引法違反容疑で、東京地検特捜部に逮捕されました。

報道番組ではコメンテーターらが、憶測混じりにあれこれ語っていますが、真相が明らかになるのはこれから。

門外漢の私には、この件について何かを語れるだけの見識も情報もありませんが、興味だけはあります。

ニュースを見ながら、これでカルロス「gone」だな、などと思いましたが、実際のスペルは違いました。

調べてみると「Carlos Ghosn」なんですね。「Gohn」か「Ghon」ならわかりますが「Ghosn」ってなに。

これじゃ「gone」よりも「ghost」に近いかもしれません。

「Ghosn」で「ゴーン」なら、「aisle」や「island」のように、「s」は「黙字」というわけですか。

いやこれらの黙字は、昔の語源解釈の誤りから生じたとされているので、「Ghosn」はまた別なのでしょう。

出生地ブラジル(ポルトガル語)か両親の出身地レバノン(アラビア語)では「s」を発音するのかも。

ちなみに語尾の「s」が黙示になる言葉には、残骸とか堆積物の意味の「debris(デブリ)」があります。

医学用語で「デブリ」といえば、腹部超音波検査で、胆嚢の中に認める泥状の貯留物のことなどを指します。

それ以外では耳にすることのない英語だったのですが、原発事故からは「燃料デブリ」で有名になりました。

「カルロス・ゴーン」氏の映像を見たら、どうしても連想してしまう顔は「ミスター・ビーン」ですよね。

この両者がよく似ていることは、以前から時々話題になりますが、昨夜からまたとくに盛り上がってます。

おまけに今回は「サン=テグジュペリ」という伏兵も参戦して、三つ巴の様相です。

ただし、サン=テグジュペリ(イケメン)>ゴーン(カリスマ)>ビーン(破綻)、という序列は明らかです。

厚生局の指導

厚生局から「集団指導」開催の連絡が届きました。12月15日(土)の15時から参加せよという通知です。

ちょっと待ってください。その日当院は診療日なんですけど。

おまけに15時と言えば、インフルエンザワクチンのネット予約枠の、接種時間帯ど真ん中なんですけど。

会場(県庁)に行くまでの時間や準備時間を考慮すると、診療が出来るのは14時過ぎまでです。

14時台以降の予約者全員に電話で連絡して、日時の変更をお願いしなければなりません。これは大変。

もともと土曜の午後の接種予定者には、平日への振り替えが難しい方も多いことでしょう。これは困った。

なにか救済措置は無いのでしょうか。思い切って昼休みに、九州厚生局熊本事務所に電話してみました

私「集団指導の日時の件なのですが、当院の診療時間と重なっておりまして、いかがしたものかと・・・」

厚「過去6年間に個別指導等を受けていない方への説明会ですから、参加は強制ではありません」

私「ですが、参加しないと何かしらの・・・」

厚「ペナルティーはありません」

私「まったく問題はないのでしょうか?」

厚「どうぞご心配なく。代理の方でも来られるのであれば、資料をお持ち帰りいただきます」

私「では、せめて、資料だけでもいただきに参ります」

厚「あ、いやいや、厚労省のHPからダウンロードできるので、わざわざ来られる必要もありません」

という具合に、厚生局の温和で丁寧な対応は拍子抜けするほどでした。私が一人でビビっていたようです。

ていうか、「説明会」程度の行事に、「指導」という恐ろしい名称を使わないでもらいたい。

インフル流行しない?

休日当番医の今日、朝6時半に出勤し、医院周囲を清掃し、チオビタを飲み、気合いを入れて臨みました。

ところが、来院者数は日頃の日曜日よりもずっと少なかったのです。まさか市長選挙の影響じゃないでしょ?

昨年は大流行したインフルエンザですが、今シーズンは妙に大人しいようです、いまのところ。

当番医の今日ですら、高熱の方は何人も来ましたが、インフルエンザの迅速検査で陽性の方はゼロでした。

なぜか溶連菌感染がとても多く、点滴を要するような胃腸炎の方も目立ちました。

今シーズン、インフルエンザが流行するかどうかを占うための、重要な情報(資料)が出回っています。

それはオーストラリアにおける、過去数年間のインフルエンザの流行情報(折れ線グラフ)です。

南半球の冬のインフルエンザ流行状況が、その半年後の北半球の冬の流行状況と相関するというわけです。

そしてその資料が示すのは、近年まれに見るほど、今年の南半球ではインフルエンザが流行しなかったこと。

てことは、北半球でも今シーズンは、インフルエンザは流行しないってわけ?

いや待てよ。昨年日本ではそこそこ流行したのに、その半年後の南半球で流行しなかったのはなぜ?

「南→北」の相関があるなら、「北→南」の相関はないのでしょうか。その説明を、誰かしてくれませんかね。

いずれにせよ油断大敵です。インフルエンザは例年12月から流行が始まり、ピークは1月以降ですから。

添付文書の電子化

厚労省は、医薬品の「添付文書」のペーパーレス化を進めようとしています。

添付文書というのは、薬のパッケージに入っている、用法・用量・警告・薬理作用等が記載された文書です。

この文書はたびたび改訂されるので、医薬品に同梱されている添付文書は、必ずしも最新版ではありません。

このことは以前から問題でした。改訂前の文書が添付してあるのは、トラブルの元ですから。

たとえば、家電製品に同梱された取扱説明書の情報が古くて間違ってたら、それこそクレームの嵐でしょう。

ところが医薬品の場合は、改訂前の添付文書を鵜呑みにして問題が起きたら、医療機関も責任を問われます。

そこで、添付文書の改訂情報を記載した郵便物が、製薬会社から毎日のように送られてくるというわけです。

全国の医療機関や薬局に送付されいるのかと思うと、郵便物の量は膨大でしょう。

受け取る側もうんざりです。毎日の開封作業だけで疲れます。ゴミ箱はすぐ満杯になります。時間もムダです。

それに加えてご丁寧に日本製薬団体連合会からも、改訂情報等をまとめた冊子が毎月送られてきます。

おまけに医薬品医療機器総合機構(<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2121.html" target="_blank" title="PMDA">PMDA</a>)からは、メールで最新の医薬品情報が毎日届きます。

といった背景があるので、このたびの添付文書の同梱を廃止するという方針は理にかなった話です。

ただしその代わり、ネット等で簡単に医薬品情報を検索できるシステムを構築してもらいたいものです。

現状でもPMDAのサイトで検索出来ますが、お役所仕事だからしょうがないとは言え、どうにもデキが悪い。

もっと簡単に、サクッと検索・閲覧・比較・引用ができて、しかもビジュアルなサイトを作ってもらいたい。

重要なのはペーパーレス化ではありません。最新情報をいかに迅速に効果的に医療機関に届けるられるかです。

電子カルテとリンクしてくれたら、言うことないんですけどね。

またLAVIEを購入

予告よりも3日遅くなりましたが、本日、近所の家電量販店(B電器)でWindowsパソコンを購入しました。

Macなら、CPUは「Xeon」か「i7」か、せめて「i5」を選ぶところですが、今日の窓機は「Celeron」です。

だって、経理用ソフトを1つ動かすだけのマシンだし、必要なのはマシンパワーではなくテンキーなのです。

「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2596.html" target="_blank" title="NEC Direct事件">NEC Direct事件</a>」で懲りたので、今日は「富士通」か「東芝」を選ぶことに決めて出かけました。

でも、店舗で実機を見るとやはり「NEC」捨て難し。ひと頃は断トツのシェアを誇ったPCメーカーですから。

Macが日本国内に広がり始めたのは80年代の終わり頃。私が初めてMacを買ったのも1989年です。

それまでの80年代のPCといえば「MS-DOS機」であり、NECのシェアは断トツ、もう圧倒的でした。

私もMacintosh SE/30を買う前は、NECの9800シリーズを使っていたし、その前は8800シリーズでした。

今回、不具合をおして使い続けているNECの「LAVIE」の後継機として買ったのは結局、またLAVIE。

LAVIEという名前の由来は、フランス後で生命(La Vie)だとWikipediaに書いてあります。

近所のB電器に行くと、閉店セールをやってました。月末にリニューアルオープンするとか。

売り尽くし価格94,800円のお買い得PCを選びました。もちろん値切って、9万円ジャスト(税抜き)です。

ちなみに店員さんは、値引き価格を決定するのにいちいち、親会社のY電機の店舗に電話してました。

窓機には慣れてないので、B電器の店舗で初期設定をしてらおうとお願いしてみると、これがなんと、有料。

パソコン代9万円に対して、初期設定手数料は驚きの43,500円! なにそれ。

そんなアホなことができるはずもなく、自宅で自分で初期設定しました。所要時間は10分程度。4万儲かった。

ワイン&サーディン

「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1871.html" target="_blank" title="ボジョレ・ヌーヴォー">ボジョレ・ヌーヴォー</a>」が今日、解禁されました。解禁日は11月の第3木曜日なのです。

縁起物ですから今年も飲もうかと、仕事が終わってから近所の「ゆめマート」に立ち寄りました。

が、しかし、今日はレジが妙に混んでいたので買う気が失せて、手ぶらで帰宅した次第です。

それでも自分の中では赤ワイン気分になっていたので、自宅のワインセラーのボルドーを、ひとつ選びました。

と書くと、格好いいでしょ。現にそのボルドーは、ボジョレ・ヌーボーとは比べものにはならない一品でした。

いつ、どのようないきさつで買ったのか、あるいはもらったのか、上質な赤ワインが眠っていたものです。

ところがこういうとき、通販価格をすぐ調べてしまうのが私の悪い癖。

そしてGoogle先生の答は残酷でした。5,6千円はするだろうと思っていたそいつは、1,280円でした。

それでもホントに美味しかったので、私は大満足です。その程度の舌なのかもしれません。

ツマミにしたのは、最近発売された「ゴルゴサーディン」というオヤジギャグ満載のオイルサーディンです。

製造元の「はごろもフーズ」によると、ゴルゴ13ファンが多い中高年男性を狙った製品のようです。

悔しいけど、狙いは的中してますよ。そのパッケージはもちろん、期間限定サイトの劇画がぶっ飛んでます。

ちなみにゴルゴサーディンの味は比較的淡泊。オリーブオイルたんまり。これもまた、中高年男性狙いか。

(追記)パッケージの裏を見たら、オイルは大豆油でした。ま、いいけど。

ジャパンワクチン解散

「ジャパンワクチン株式会社」が解散することが、突然今日、発表されました。

第一三共とGSKの合弁会社として、小児用ワクチンの普及を目指して6年半前に設立されたばかりだったのに。

両社はこのたび、「それぞれの事業を通じてワクチンの普及を図ることが最善と判断」したようです。

硬直化した日本のワクチン行政の下では合弁の価値なしと、たぶんGSKが考えたのでしょう。

ジャパンワクチンが扱うのは、ヒブ、4種混合、B型肝炎、MR、2種混合、HPVといった、定期接種ワクチン。

さらに、ロタ、おたふくなどの任意接種ワクチンがあるし、いま接種者急増中の風疹ワクチンもあります。

もちろん、インフルエンザワクチンも販売してます。

以上のどれもが、当院でも毎日のように接種を行っている、とても重要なワクチンばかりです。

あ、いやいや、HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)は、事実上ほとんど接種は中断状態でしたね。

ロタウイルスワクチンやおたふくかぜワクチンも、何度も言ってきた通り、なかなか定期接種になりません。

インフルエンザワクチンは、この会社の製品に限り、0歳児には接種できないという条件がついています。

これは、0歳児の治験で十分な有効性を出せなかったためで、ちょっとした差なのですが、ケチがつきました。

実際にワクチンを製造しているメーカーを考えたとき、この合弁会社の存在理由が私にはよくわかりません。

ヒブワクチンの製造はサノフィだし、B型肝炎ワクチンはKMB(旧化血研)。

それ以外の、ヒブ、ロタ、HPVはGSK製で、4種混合、2種混合、MR、風疹は北里第一三共が製造してます。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1468.html" target="_blank" title="ワクチンの製造と販売の系列">ワクチンの製造と販売の系列</a>って、ホント複雑です。

定期接種ワクチンというのは、子どもの数(出生数)に比例して、毎年一定数の需要があるワクチンです。

ということは、今後の少子化を考えれば厳しい市場だとも言えます。

ワクチン業界は今後、大規模な再編に動き出すのかもしれませんね。

二度観の感動もある

「感動した」「泣けた」と話題沸騰中の大ヒット映画といえば、『ボヘミアン・ラプソディ』ですね。

封切り日に観に行った話を書いたのはつい<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2593.html" target="_blank" title="4日前の事">4日前の事</a>ですが、今日もまた、映画館に行ってしまいました。

感動がさめ始めた頃に再び観ることによって、感動を再燃・持続させようという「ブースター効果」狙いです。

ていうか、2度目ならではの発見や感動がまたあるだろうという目論見です。そして、また観て良かった。

それどころか、1回目よりもずっと深い感動がありました。展開がわかるからこそのカタルシスなのでしょう。

そしてまた、ドラマよりも音楽の要素が大きい映画だからこそ、何度も観たくなるのでしょう。

ジョン・ディーコン役やEMIのオッサン役の俳優が誰かなど、小ネタも仕込んでから観るとまた楽しめますね。

サントラはもちろん、Apple Musicでダウンロードして毎日聴いてます。本編のBlu-rayが出たら買います。

これはもう、公開期間が終わる前にもう一度(3回目!)観るしかありません。

これだけ話題になっているのに、今日の観客数は封切り日よりも少し多い15人程度でした。まあいいけど。

この映画の内容に批判的な方もいます。フレディ・マーキュリーの描き方が不正確だという意見もあります。

小説ならそうかもしれませんが、圧倒的な映像と音楽・音響でつくられる映画というのは、また別物です。

その意味で、いつか自宅でBlu-rayで鑑賞する場合には、近隣から苦情が出るぐらいの音量が必要ですね。

起動は寝て待て?

「必要悪」としての使用を余儀なくされている「Windowsパソコン」ですが、どうしても好きになれません。

職場に3台と自宅に1台あるWindows機は、Macでは動かないソフトを使うため「だけ」に、存在しています。

院内で多数派のMacのうちの3台にも、じつはWindowsをインストールしています。これも同様の理由です。

自宅での経理作業用に使っているN社製のWindowsPCが、最近不調です。たしかに古い機種です。

しかし買い替えようにも、Macにしか興味の無い私なので、どの機種を選べば良いのか見当がつきません。

N社製なら間違いなかろうと、「N社 Direct」という通販サイトで機種を選んで発注しました。

これが第一の間違い。一般的な機種を注文したのに、2週間たっても届かない。

電話で問い合わせたら、通常の納期は4週間だと。そんなの待ってられません。キャンセル。

あとになってネット検索したら、不評ばかり目立つ通販業者じゃないですか。

こんな時に頼れるのは、やっぱりAmazon。売れ筋の某社の商品を選んで発注。なんと2日後には届きました。

その翌日。さっそく「開封の儀」を執り行いました。要所要所で写真撮影をしながらの開封作業です。

電源ON。メーカーのロゴが現れ、Windowsが起動・・・しません。ず〜っと「お待ちください」のまま。

気長に30分以上待っても何も変わらないので、メーカーのサポートに電話すると、驚きの回答が。

「お客様が購入された機種には、そのような事象が起きることが確認されております」

「長ければ2日ほどお待ちいただく場合がございますが、いったん立ち上がれば、その後は問題ありません」

はぁ?、電源入れてWindowsが立ち上がるまで2日待てと?、2回寝て起きて、やっと起動するわけ?

さすがに私もそこまで気が長くないので、商品は返品しました。もう、Windowsにはこりごりです。

でも必要なので買いますけどね。明日は、近所の家電量販店にでも行きますか。

アクティベーション

最近、某銀行のスマホアプリを導入しようと説明画面を見ていたら、次のような記述に出くわしました。

「アカウント登録画面にて活性化した『メールで認証コードを受け取る』ボタンを押す」

普通なら「アクティベートした」と書くところを「活性化した」ですよ。なんとも古風というか、むしろ新鮮。

一般にPCソフトやスマホアプリの初期登録段階では、「アクティベーション」が必要になることがあります。

正規ユーザとしての認証を受けて初めて、そのソフトウェアが使えるようになる仕組みです。

ネット接続下にソフトを起動して、シリアル番号などを入力すると、利用制限が解除されます。

90年代頃までは、そのような巧妙で実効性のあるライセンス認証の仕組みがありませんでした。

ソフトなど、そのシリアル番号さえわかれば、何台のパソコンにでもインストールすることができました。

なので基幹病院でも大学病院でも、廻りを見回せばパソコンソフトはコピーだらけでした。

ところが私には妙に潔癖症なところがあって、使うソフトは必ず正規購入していました。もちろん自腹です。

「Photoshop」も「Illustrator」も、その他いろいろ全部買いました。所有欲を満たすためかもしれません。

ソフトを入手するのに金を払うのは今では当たり前のことですが、当時は一部の奇特な人間のすることでした。

とは言え、自分だけ出費がかさむのも不愉快で、ある時、PCソフトの著作権管理団体にメールしたのです。

「インストールしたソフトは、ネット接続してメーカー認証を受けて初めて使える仕組みにしたらどうか」と。

まさにこれこそ、今で言う「アクティベーション」の概念です。

その2,3年後ごろからでしょうか、PCソフトやOSに軒並み、アクティベーションが導入され始めたのは。

もしや私のメールのアイデアをパクったのだとしたら、私はこう言いたい。「ライセンス料よこせ」と。

過去20年間の、世界中のPCソフトの売上の1%でよいです。たぶん、1兆円。