「空飛ぶホテル」だと今話題なのは、ANAが導入し来春就航予定の、成田–ホノルル便のエアバスA380型機。
ウミガメをモチーフにした塗装なので、愛称は「FLYING HONU(フライングホヌ)」だと。
アオウミガメ(Green Sea Turtle)をハワイ語で「Honu」というのですか。
「Green」を「アオ」というのはいかにも日本的ですが、甲羅ではなくて体内脂肪の色が緑色らしいですね。
少々とぼけたウミガメの機体デザインは3種類(3色)。楽しげです。乗りたくなるじゃないですか。
来年5月24日に、まず1機(ANAブルー)が就航します。ホノルルへ飛ぶのは、週3便。日・火・金曜日。
火・金といえば当院の休診日ですが、何の関連性もありません。
エアバスA380といえば、世界最大の旅客機です。なにしろ総2階建てですから、ジャンボよりもデカイ。
航空会社によって座席のレイアウトは異なりますが、FLYING HONUの場合、座席数は520です。
しかも、1階は全席エコノミーで、2階は全席プレミアムエコノミー以上(ビジネスとファーストを含む)。
シートマップを見ると、上下階の格差がひどいですね。
優雅な2階と比べると、1階の座席の密集度たるや、まるで現代の格差社会を如実に反映したような作りです。
ある人は、下界(1階)は「奴隷船」のようだと表現していますが、言い得て妙。
私も映画『ベン・ハー』に出てきた「ガレー船」を、すぐに思い出してしまいました。
でも考えてみたら、ファーストクラスでもビジネスでも、自宅の居間やベッドに比べれば窮屈な空間ですよ。
いくら機内食が豪華だとしても、地上のちゃんとしたレストランや料亭には遠く及びません。
それでも空の旅がワクワクするのは、特殊な居住性ゆえの特別感が、気分を高揚させるからでしょう。
だからエコノミーでも、座席の狭さは気にならないのです。それに目的はハワイに到着してからの楽しみだし。
とまあ、推測で書きましたが、まだ一度もハワイに行ったことがないもので、なんとも。