ほぼほぼ大丈夫

聞いてて違和感のある言葉だった「ほぼほぼ」ですが、ほぼほぼ慣れましたね。

少々言いにくい言葉なのにどういうわけか広まっているのは、その語呂の面白さゆえでしょうか。

最初に聞いたときにはすぐ『ボボボーボ・ボーボボ』を思い出しましたが、この話は膨らませないでおきます。

「よろしかったですか」などの若者言葉にはいまだにムカつく私ですが、「ほぼほぼ」にはなぜか寛容です。

文法的に間違ってるわけじゃないし、なんなら自分でも使ってみたりもします。あくまで、わざと、ですけど。

わざと使ってるうちに自分の中で定着してしまうのは避けたいですが、ミイラ取りになるかもしれません。

似たような言葉でいうと、「まずまず」という表現が、「まず」と同様の意味で使われることがありますね。

このとき、「まず大丈夫」と「まずまず大丈夫」では、どっちがより大丈夫なのでしょう。

あるいは、「まあ元気」と「まあまあ元気」では、どっちが元気?

「まず大丈夫」=「90%大丈夫」ならば、「まずまず大丈夫」=「まず(まず大丈夫)」=「81%大丈夫」

数学的にはこのような感じで大丈夫でしょうか。

いやいやむしろ、繰り返すことで強調するというのが本来のはず。「まずまず大丈夫」の方が大丈夫なのです。

なので「ほぼほぼ」も、「慣れた」>「ほぼほぼ慣れた」>「ほぼ慣れた」、という順番ですかね。

「現代用語の基礎知識2018」にも「『ほぼほぼ』は『ほぼ』よりも確実性の高いときに使う」とありました。

ていうか、そんなことはほぼほぼ考えずに、ほぼほぼ「ノリ」で使ってると思いますけどね、世の人々は。