この時期は毒キノコによる食中毒が多いそうで、先日も5年ぶりに死者が出ました。でもその方は、
(1)食用キノコだと確信して食べた
(2)たぶん食用だろうと思って食べた
(3)食用かどうか不明だが食べた
(4)毒キノコとわかってたので少量だけ食べた
のうち、どれだったのでしょうね。
滅多に山に入らないような私のようなド素人には、キノコを見つけても食べようという発想は皆無です。
誰か知人が山で採って来たキノコを持ってきてくれたとしても、それを食べる勇気はありません(松茸は別)。
自分で見つけたキノコを持ち帰って食べる方には、それなりの知識と経験と自信があるのだろうと思います。
それでも死亡事故があるということは、それだけキノコの見分け方が難しいということなのでしょうね。
キノコは太古の昔から地球上にあるはずで、見つけやすいし採りやすい。格好の食材です。だけど毒がある。
食べて死んだ人の話が伝わり、あのキノコは危ないとか大丈夫だとか、そんな情報が蓄積していくのでしょう。
食用キノコには、それによく似た毒キノコもあって、よく区別しなければ事故に遭うことになります。
今回死亡した男性は、「クロハツ」のつもりで、猛毒の「ニセクロハツ」を食べたとのこと。
図鑑等には、両者の見分け方が書かれていますが、微妙なケースもありそうで、鑑別が容易とは思えません。
かつて食用だったクロハツですら、最近では毒キノコに分類されていて、食べる人も減っているとか。
しかし逆に、その微妙な毒性を知りながら敢えて食べることも、キノコ食の魅力のひとつなのかもしれません。
食べた時に毒になるか珍味(快楽?)になるかは、結局のところ、その摂取量できまるわけですからね。