自民党総裁選へ

「我が胸の 燃ゆる思ひに くらぶれば 煙はうすし 桜島山」

安倍総理は鹿児島で昨日、桜島をバックに平野国臣の歌を引用しつつ、総裁選出馬への決意を表明しました。

弱点の地方票を少しでも多く獲得するために、全国各地を飛び回っているようです。

山口が地盤の安倍氏が、「薩長で力を合わせて、新たな時代を切り開いていきたい」と語るサービスぶり。

ちょうど昨夜の大河ドラマ『西郷どん』が「薩長同盟」を描いた回だったことを、うまく利用しています。

世の中には、NHKが安倍氏とコラボしたなどと、面白い発想の方もいるようです。

鹿児島における出馬表明会見に、ドラマの薩長同盟の回の方を合わせたのだという考えの方もいます。

いずれにせよ、人気のある西郷どんに便乗する戦術は、淡々と政策を述べる演説よりは効果的かもしれません。

もともと安倍首相は演説が上手いとは思いませんが、ディベートはもっと下手なので避けるのが得策。

石破茂氏と真っ向勝負せず、イメージだけで乗り切ることこそが、安倍氏にとっては最善の策なのでしょう。

まあ、なんのかんの言って、結局は安倍氏になるんですかね。

国民の無党派層には石破支持が多いようですが、総裁選の有権者は無党派じゃないですからね。

国民にとっては結果的に一大事の自民党総裁選なのに、直接的にはまったく参加できないところが悔しい。

自由国民会議に入会して、自民党友として投票に関与する手もありますけどね。私はそこまではやりませんが。