判官贔屓を反省

勝って当然の大阪桐蔭と、奇跡的な快進撃で史上初の東北勢優勝を目指す金足農業。

第100回全国高校野球選手権記念大会の決勝戦は、点数が大きく開く結末となりました。

数日前から今朝まで、メディアは金足農業の快進撃を詳細に報じ、その優勝をおおいに期待する論調でした。

強豪に対して果敢に挑む弱者に同情し応援する、日本人特有の「判官贔屓」の世論が盛り上がっていました。

大阪桐蔭に恨みはないですが、私も金足農業の優勝を期待して、テレビの前に座って応援しました。

ところが、結果はご存じの通りの一方的な展開となりました。

初回のワイルドピッチでイヤな雰囲気になり、4回には3ランを打たれても、まだ逆転を期待しました。

しかし、5回に6点という大量点をとられて12対1となった時点で、私は試合を見るのを止めました。

負けに傾いている金足が、執拗にに打ちのめされ続ける光景を、辛くてもう見ることができなかったのです。

金足の頑張りを最後まで見届けなかったのは、申し訳ありませんでした。

もちろん、単に両校の歴然とした実力差を見せつけられただけかもしれません。

トーナメントの決勝戦は、理論的には段違いの実力差があるチームの決戦となる可能性はあります。

今日の一方的な試合展開の原因には、両校の選手層の違いや試合スケジュールの問題もあるのでしょう。

試合直前まで金足農業を「判官贔屓」して加熱していた報道は、大阪桐蔭の選手には申し訳ないことでした。