映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』を観たので、その感想文です。
(以下、ストーリーそのものを書くわけではないですが、どうしてもネタバレになりますのでご注意ください)
『ジュラシック・○○』シリーズの最新作(第5作)です。第1作の公開は1993年。もう25年も前なんですね。
第1作のCGはあまりにも衝撃的でしたが、さすがに25年もたつと、観る方もすっかりCG慣れしてますね。
シリーズのカテゴリーとしては、人間のエゴへの警鐘を強調したSFスリラー、とでも言うべきでしょうか。
テーマが恐竜なのに、人が次々と殺害されてしまうので、小さい子どもには見せられないレベルですね。
全作品に共通するのは、悪人たちは必ず最後には、恐竜に食べられてしまうということでしょう。
一般市民も多少は被害に遭いますが、とくに悲惨な最期を遂げるのは、金儲けに目がくらんだ悪人たちです。
逃げ延びようとする悪人たちに最後に鉄槌が下るシーンには、恐怖と同時にカタルシスを得てしまいます。
一方で、主人公とその周囲の人々は生き延びます。善人はなるべく殺さないのが、暗黙のルールなのか。
それでも、最新作と以前の4作品とでは、大きな違いがありました。終わり方です。
前4作は、大混乱の末にもそれなりの収束を迎え、そこそこ心穏やかなエンディングとなった気がします。
ところが今回の第5作ときたら、もうどうにでもなれという、投げやりな(やけくそな)終わり方でした。
次回作を作りやすくするための伏線のレベルを超えて、もう、次を作る気は無いのかと思わせます。