水島新司氏の漫画『ドカベン』が、ついに完結。46年の歴史に幕を閉じたと報じられました。
私は「週刊少年チャンピオン」に連載されていた頃しか読んでないので、ずいぶん古い時期だけの読者です。
したがって今回完結したと聞いても感慨は少なく、むしろまだ連載が続いていたことに驚いたぐらいです。
調べてみると、『ドカベン』が「チャンピオン」に連載されていたのは、1972〜81年のようです。
これはちょうど、私の中学・高校・大学(教養部)時代に一致します。
まさに、その手の少年漫画を、人生でいちばんよく読んだ時期です。
当時の週刊少年漫画雑誌と言えば、「ジャンプ」「サンデー」「マガジン」そして「チャンピオン」。
なかでも私がいちばん好きだったのが「チャンピオン」でした。
だって、当時連載されてたのが、『ドカベン』『ブラック・ジャック』『魔太郎がくる』『恐怖新聞』ですよ。
さらに言うなら、『がきデカ』『750ライダー』『マカロニほうれん荘』ですよ。どれも大好きでした。
手塚治虫氏の『ブラック・ジャック』は、もしかすると私が医師をめざすきっかけになったかもしれません。
ちなみに『ドカベン』をいくら読んでも、野球選手をめざすという選択肢は私にはありませんでしたが(笑)。
医学部に入学したのち、『ブラック・ジャック』のコミックを全巻買いそろえました。
何度も何度も読み返し、さまざまな病気について学びました。医学書よりも読んだことは間違いありません。
そして読めば読むほど、「医者=外科医」としか思えず、私は外科医の道を選択しました。
現在に至るまで、医学系漫画やドラマの多くが、『ブラック・ジャック』の影響を受けていると思います。
アウトロー的な、またはいわくありげな天才外科医が出てきたら、ほぼ間違いありませんね。