東京都の「受動喫煙防止条例」が、昨日成立しました。従業員を雇っている飲食店を原則禁煙とするものです。
これで国の「健康増進法改正案」というザル法が、都内ではまったく意味をなさなくなりました。
例の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2210.html" target="_blank" title="「排除」発言">「排除」発言</a>ですっかり株を下げた小池都知事ですが、少なくとも私は今回、少し見直しましたよ。
厚労省の原案を大幅に後退させてしまった自民党の先生方も、都内に居る限り、条例には従う義務があります。
国の中枢が自治体の条例に縛られるとは、まことに痛快。それに不満なら、首都を移転しますか。
条例では、教育施設での屋外喫煙所の設置不可という点が国の法案よりも圧倒的に厳しくて、すばらしい。
一方で、病院や大学や官公庁の屋外喫煙場所設置が可能になると言う点は、残念です。
官公庁に対して甘くしたのは、ギリギリの妥協点なのかもしれません。
喫煙する権利を主張する人がいます。たしかにニコチンは合法ドラッグなので、摂取するのは自由です。
そのような方には、ニコチンだけを自由に摂取できる方法があればいいのです。煙は不要。迷惑なだけです。
この際、ガムやパッチや錠剤によるニコチン摂取を、もっと積極的に広めたらどうなのでしょう。
周囲の人に迷惑さえかけなければ、ニコチン摂取はあくまで自己責任ですから。