パソコンのキーボードの「キーストローク」(キーを押下する時の深さ)って、好みが分かれますよね。
私はもともと、ある程度「押した感」があって適度に音のする、深いキーが好きでした(←過去形)。
「タタン、タン、タン!」と、最後にリターンキーを叩きつけるには、十分な深さが必要なのです。
浅いキーだと中途半端感がハンパなく、しかもせっかちなのでミスタッチが増えます。音も頼りない。
まして、iPadのキーボードをペタペタ押して文章を書いてる人を見ると、驚愕してしまいます。私には無理。
しかし時代の流れか、Macの純正外付キーボードのキーストロークはどんどん浅くなってきています。
MacBook Proのキーも同様。2ミリ程度の浅さに、とうとう私も慣れてしまいました。
浅いキーに慣れてみると案外快適。指にも優しい気がする。たまに深いキーを押すと、逆に違和感があります。
とくに、深いキーのその左右の遊びが、今となっては許せません。グラグラじゃないですか。
2015年以降に発売されたMacBookやMacBook Proには、「バタフライキーボード」が装備されています。
「バタフライスイッチ」という新設計を採用したキーボードで、キーストロークがきわめて浅いのが特徴。
先日買ったMacBookでバタフライを初めて使いましたが、これはいい。すごく浅いのに「押した感」がある。
音も好き。「カチャカチャ」なんて下品な音はしませんよ。「パチパチ」とやや硬質で端正な音です。
すごいぜ、ハズキルーペ!、じゃなくて、バタフライキーボード!
ただ、このキーボードには弱点があります。隙間からゴミが入ると、不具合が起きやすいようなのです。
このことについては発売直後から苦情が出ており、訴訟まで起きています。
Appleはこれまで、日頃からの掃除で対処できるという冷たい態度でしたが、それでは済まなくなりました。
ついに先週、キーボードの無償修理・交換を開始したようです。もちろん、私のMacBookも対象機種です。
実際に修理や交換をすべきかどうかは、AppleStore等で実機をチェックした上で決定されるということ。
現状で不具合が起きていないユーザー(私も含めて)は、故障するまで使い続けるしかないのでしょうかね。