河村建夫・衆議院予算委員長の昨日の発言には、まず驚きました。
「(首相が)『集中審議は勘弁してくれ』っていうから、『なかなかそうはいかないでしょう』と言った」
たぶん真実でしょうけど、そのような問題のある首相発言を、与党議員が暴露して良いものか。
あとで官邸サイドから厳しい沙汰があるんじゃないの?、と心配していたら、早速今日になって発言撤回です。
「『勘弁してくれ』という言い方のものは、一切総理からはありませんでした」とはウソ臭い。
それが本当なら、虚偽の発言で首相をおとしめた責任は重大です。予算委員長を更迭されてもおかしくない。
でもそのような動きはないですね。なんとなくウヤムヤです。首相の発言が事実だったということでしょう。
この件では安倍首相が、自分の発言は軽率だったと詫びれば、むしろ事態は好転したのに。いや、甘いかな。
いま最悪なのは、受動喫煙対策を強化する趣旨の法案審議における、穴見陽一・衆議院議員の発言でしょうか。
参考人の日本肺がん患者連絡会の理事長の意見に対して、「いいかげんにしろ」とヤジを飛ばした一件です。
「喫煙者を必要以上に差別するべきではないという思いでつぶやいた」という釈明が、よけい良くない。
「受動喫煙対策=喫煙者差別」という発想が、そもそも問題なのです。逆ギレというほかありません。
非喫煙者の誰も、喫煙者を差別するつもりはありませんよ。ただ、こっちに煙を吸わせるな、というだけです。
国会議員に限りません。加計理事長も、栄元監督も、内田前監督も、みな同じです。
釈明や謝り方がまずいと逆効果になるということに、まだ気付かないのですかね。