官僚の言い訳答弁は、これまでに何度も聞いてきましたが、柳瀬唯夫元首相秘書官には恐れ入ります。
「面会した記憶はない」とに突っぱねてきた柳瀬氏ですが、だんだん言い訳が利かなくなり、
「面会したけどそんなこと言ってない」と軌道修正。それでも言い訳が苦しくなると、
「発言はしたけど趣旨が違う」という具合に、ついに切り抜けてしまいました。
たとえほんの1分前に喋ったことでも、証拠が無ければ、そんな事は言ってないと否定することは可能です。
だれかがその発言をメモしていたとしても、そんな趣旨で言ったのではないと、突っぱねることができます。
面の皮が厚ければ、そしてどうしても否定する必要性があれば、このように切り抜ける事ができるのですね。
重要な会談・面談では、会話を録音しておかなければ、いくらメモが残っていてもダメなのでしょうか。
いやたとえ録音していても、「一部を切り取った」とか「はめられた」などとと否定されるのがオチかも。
官僚の方々は、所属官庁や自分の部署に利益を誘導するための「作文」に長けています。それが仕事ですから。
その才能を生かして口で喋れば、それは「屁理屈」または「詭弁」ということになります。
屁理屈は最後まで押し通し、言い訳は言い切る。その一貫した姿勢が、官僚の強みなのか(弱みなのか)。
まあその官僚も、一部の政治家には負けますけどね。とくに麻生太郎(あさ・なまたろう)氏など。