ドラマ『ブラックペアン』に異議ありと、日本臨床薬理学会がTBSに抗議したという話。
架空ドラマにそこまでムキにならなくても、とは思うのですが、学会にも言い分があるのでしょう。
医者への接待を繰り返す「治験コーディネーター」の描かれ方が、現実とはまったく異なるのが問題だと。
医学部や病院や医者をどれほど汚く、あくどく、あるいは荒唐無稽に描いても、だれも文句はいいません。
しかし、あまり知られていない職業の治験コーディネーターを悪く描くと、一般人の誤解を招くというのです。
たしかに『<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2406.html" target="_blank" title="ブラックペアン">ブラックペアン</a>』では、治験コーディネーターの露骨な接待が、強調して描かれています。
しかしこれも、ドラマを面白くするための演出なので、目くじらを立てる必要などまったくありません。
学会の立場や心配もわかりますが、視聴者はそんなに単純じゃないですよ。
破天荒な主人公も、教授たちの確執も、コーディネーターの接待も、みなフィクションだとわかってます。
それぞれが、ひどく極端な人物として描かれていることなど、百も承知。それがドラマなのです。
それを真に受けてテレビ局に抗議するなど、学会は医療ドラマのいい加減さをわかってないのでしょうか。
それとも、アホなフィクションに対してわざとマジギレしてみせるという、学会の高度なジョークなのか。