「アップル売上高最高」という、今日の日経の見出しには、笑いました。
だってつい先日は「やはり期待外れのiPhone X」だと、Appleの凋落ぶりを同じ日経が論じていたからです。
先月Appleの株価が急落した頃に書かれたその記事を読み返してみると、おおむね次のような分析でした。
・台湾の部品供給メーカーの決算を受け、iPhone Xの販売が低迷しているとの観測が広がった。
・そもそも北米では999ドルの価格は高すぎる。中国の消費者にとっては画面が十分に大きいとはいえない。
・Appleは5月1日に決算発表を予定しているが、説得力ある巻き返し策をどこまで提示できるか。
で、ふた(決算発表)を開けてみたら、iPhoneは全体的には過去最高の売れ行きだった、と。
加えて、App StoreやApple Musicなどのサービス事業が大幅に伸びたようです。
まあ、そんなことだろうとは思っていました。Appleの業績評価は、昔からずっとこの調子です。
勢いは止まった、と言われたかと思ったら業績は見事に回復。でもまた下がる。また上がる。その繰り返し。
先進的だったMacは、90年代に低迷し、Windowsに逆転され、一時はApple身売り説までささやかれました。
どんどんWindowに流れていく友人たちを尻目に、ずっとMacを使い続けたのは、いうなれば意地でした。
そのつぶれかけた会社が、いまや株価総額世界一になりましたが、それがずっと続くとは思えません。
むしろAppleは、大きくなりすぎました。よほどのカリスマCEOがいなければ、個性は保てないと思います。
Appleの魅力はあくまで、その製品とサービスであり、私はその売上や企業規模に興味はありません。