個人情報は集めない

Facebookから5千万人分の個人情報が流出し、大問題になっています。

米連邦取引委員会の規定違反と認定されれば、罰金は1件4万ドルx5千万=2兆ドルになる可能性もあるとか。

発端は心理クイズアプリらしいですね。前からそういうのよく見かけますが、私はあまり好きじゃありません。

○○診断だとか○○テストだとかいう小さなアプリにすら、私は手を出しません。なんか怖いのです。

「私は○○点でした〜」とか「○○タイプだった〜」と投稿している人を見ると、勇気あるなあと思います。

件の心理クイズは約30万ダウンロードされ、その30万人の友達の情報までもが吸い取られたようです。

アプリをダウンロードしたユーザーは、ほぼ自動的に、友達の情報をも提供することに同意してたんですね。

このたびの情報流出事件に対して、AppleのクックCEOは、Fcebookの姿勢を厳しく批判しています。

彼は以前から、「Appleは顧客の個人情報を集めない」と明言してきました。

情報をウリにしているGoogleやAmazonやFacebookとは、Appleは一線を画すのだというわけです。

ヒット中の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2224.html" target="_blank" title="Amazon Echo">Amazon Echo</a>」や「Google Home」と、後発のApple「Home Pod」の違いがそうです。

これらのスマートスピーカーに利用者が話しかけた内容は、暗号化されてクラウドに送られます。

ただし、前2者では利用者のIDとヒモ付けられますが、Appleでは匿名化されて誰のデータかわかりません。

したがって、AmazonとGoogleからは個人情報が流出する可能性がありますが、Appleからはあり得ません。

そもそも、AppleのAIの「Siriさん」は、クラウドではなく、iPhoneやHome Podなどの内部に存在します。

本体価格は高くなりますが、「可能な限り処理はデバイス上で行う」というのがAppleのポリシーなのです。

いまからの時代、個人情報は企業の宝であり財産なのですが、Appleは愚直とも言える姿勢を貫いています。

「個人の嗜好や交友関係やサイト閲覧歴を知る能力は、この世に存在すべきではない」

「顧客情報から大金を稼げただろうが、Appleはそれをしないことを選んだ」

クックCEOのこれらの発言は、立派だと思います。