熊本では昨日、去年よりも15日早く、桜の開花宣言が出ました。開花が早いのは全国的な傾向のようです。
真冬の寒さと春先の暖かさが開花を早めたのだと、気象予報士の方が説明していました。
休眠していた花の芽が、一定期間の真冬の寒さによって目覚め(休眠打破)、温かい春先に成長すると。
それにしてもこのところ、昼間はそこそこ暖かいのに、朝だけはひどく寒い日が多いですね。
朝晩の血圧記録のグラフが、ひどくギザギザしている(朝が高い)患者さんが、ここにきて増えています。
おまけに、終息していたかと思っていたインフルエンザがこの数日、また流行の兆しです。
今日1日だけでも、新規のインフルエンザ患者が8名来院。すべてA型でした。
もしも当院がインフルエンザの定点医療機関なら、過去1週間の報告数は優に警報レベルを超えますけどね。
昨年11月頃、A型が出始めたかと思ったらすぐB型も流行し、1月からはB型が主流になって、いまはA型。
いったいどうなってるのか、国立感染症研究所の「ウイルス分離・検出状況」を見て、謎が解けました。
年末のA型がほとんど「A(H1)pdm09」だったのに対して、今のA型は「A(H3)」に切り替わっています。
前者はいわゆる「新型(ブタインフルエンザ)」で、後者は昔からの「季節性(A香港型)」です。
こういう流行のしかたって、最近では珍しいパターンです。
前シーズンのA型はほぼすべてA(H3)だったし、その前はすべてA(H1)pdm09で、その前はA(H3)のみ。
1年毎に交互にA(H3)とA(H1)pdm09が流行してきたのに、今期は正月をまたいで両方が流行しているのです。
もしかするとA(H3)は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2304.html" target="_blank" title="前に危惧(予言)">前に危惧(予言)</a>したように、米国からの輸入かもしれません。
今シーズン、A型とB型の両方に罹るだけでなく、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2336.html" target="_blank" title="A型に2回罹る">A型に2回罹る</a>方も増えるかもしれませんね。ご用心を。