インフル新薬かなり高額

1回内服するだけの、しかも新しい作用機序の抗インフルエンザ薬「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2344.html" target="_blank" title="ゾフルーザ">ゾフルーザ</a>」の薬価が決まりました。

10mg錠は1507.5円、20mg錠は2394.5円。「薬価」というのは、診療報酬上の薬の価格のことです。

この薬の用量は、体重によって決められています。

(1)10kg以上20kg未満:10mg錠1錠(1507.5円)

(2)20kg以上40kg未満:20mg錠1錠(2394.5円)

(3)40kg以上80kg未満:20mg錠2錠(4789円)

(4)80kg以上:20mg錠4錠(9578円)

60kgから80kg未満の方には、20mg錠3錠が適切だと思うのですが、そのような用量設定はありません。

その設定で治験を行っていないためです。60〜80kgの成人って、結構多いと思うんですけどね。私もそう。

従来の抗インフルエンザ薬の薬価がどうかというと、成人の場合、体重に関係なく、

「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2334.html" target="_blank" title="タミフル">タミフル</a>」1日2回、5日分で2830円。

「リレンザ」1日2回、5日分で3058円。

「イナビル」1回のみで4280円。

ゾフルーザはかなり高額なので(とくに80kg以上の方)、患者さんと相談して処方する必要がありそうです。

先日、今後の抗インフルエンザ薬は、ゾフルーザの一人勝ちになると書きましたが、違うかもしれませんね。