機内の咳

所用があって、日帰りで沖縄に行ってきましたが、服装を間違えました。ツイードのジャケットは暑かった。

最近なじみになった熊本空港のラウンジでは、今日もパソコンと向き合っている背広の男性が目立ちます。

ネットサーフィンやゲームなどではありません。どなたもひたすらキーを打ってます。文章を書いてます。

報告書とか、企画書とか、そういう類のものでしょうか。まさかブログじゃないですよね。

その企業戦士たちの姿を目の当たりにして私も、iPhoneでこのブログをいま、書き始めたところです。

出張の往路か帰路か、搭乗までの待ち時間も惜しんでキーを叩きまくるスーツ姿の男たち。

航空機での移動は私にはまだ非日常でも、彼らにとってはバスかタクシーぐらいの感覚なのでしょう。

さて搭乗。後ろの方の席から、幼な子の泣き声と大人の咳込みが聞こえます。

子どもは泣くもの。しょうがない。問題は咳。後ろの席の咳。インフルエンザの可能性だってありますから。

こういうとき、咳のすぐ前の席の乗客は、イヤな気分でしょうね。確実にしぶきを浴びるのに逃げられない。

日頃のインフルエンザの診療ではいつも、病状改善後の登園・登校・出勤等が可能な日をお伝えしています。

子どもの親御さんは確実に、その規則を守ってくれます。でも、大人の患者がそれを遵守するかどうか。

少々体調が悪くても、まだ熱があっても、見切り発車して出勤する方もいるでしょうね。

どうしても休めない出張も、きっとあるのでしょう。でも、周囲は大迷惑です。

多人数が密室で長時間をともに過ごす航空機ではとくに、感染のリスクを考慮したマナーが大事です。