インフルエンザの定点当たり報告数が、大幅に減少しています。
第6→7週(2/12-18)の変化は、全国:45.38→29.65、熊本県:49.64→31.35、熊本市:38.24→26.80。
このペースだと第9週(明日からの週)には、警報レベル解除基準(1定点あたり10)まで減りそうです。
今シーズンは、A型とB型の両方に罹る方だけでなく、同じ型のインフルに2回罹った子にも遭遇しました。
さらに今日などは、今期3回目のインフルエンザ(A型2回、B型1回)と診断した方もいて驚きました。
インフルエンザに罹ったお子さんは、最も経過が良い場合でも、登校・登園ができるのは発症の6日後です。
このとき、いつが発症日なのか、その解釈がとても重要になりますが、それはしばしばアバウトです。
学校保健安全法を遵守して、登校・登園日を決めるわけですが、そこには「さじ加減」の余地もあるわけです。
急性胃腸炎(嘔吐・下痢)のお子さんがいつから登園できるかは、病状をみて決めることになります。
ノロやロタやアデノウイルス感染症のような、いわゆる「感染性腸炎」の場合は、とくに厳格に対処します。
一方で、原因不明の胃腸炎、たぶんウイルス性?、ぐらいの病状だと、もう少し緩い対応になります。
「胃腸炎ですね」と親御さんに説明すると、「感染性でしょうか」という質問をしばしば受けます。
「感染力の強い胃腸炎ではないと思いますが・・・感染性か感染性じゃないかで言えば、感染性です」
と応えると、親御さんはたいてい、ガッカリされます。まるで「伝染病」と言われたような反応です。
そんな時は、「おなかの風邪みたいなものです。風邪でも感染するでしょう?」と言って理解を求めます。
保育園や幼稚園が感染症に過敏になりすぎているので、親御さんに伝える病名には気を遣いますね。