「落ちない石」として受験生などに知られていた島根県の石が、落ちているのが見つかったというニュース。
「落ちない」「すべらない」さまざまな物が、受験生には重要な、縁起物・合格祈願グッズになります。
入試前の過敏な時期には、あらゆる物事が縁起の善し悪しに結びつけられてしまい、一喜一憂しますよね。
科学的な根拠はなくても、何かのモノに思いを託すことで気持ちが前向きになれば、それは意味があります。
その反対に、何か縁起の悪いことが起きたら、精神的ダメージは大きいでしょう。
日本人の特徴かどうか分かりませんが、縁起の悪いモノや出来事や言霊には、大きな影響を受けるものです。
今回の石は、「受験生の身代わりに落ちてくれた」という解釈で、ポジティブにとらえられているようです。
これはうまい。精神的ダメージを払拭するための、知恵ですね。
じゃあ、どうしてコレまでの年月ずっと落ちてくれなかったのかい、と言いたい気持ちは抑えておきます。
そんな屁理屈を言うようでは、「落ちない石」の御利益もないでしょう。
ともかく、昨年までは「落ちない」縁起物だった石が、今年は「落ちて」身代わりになったわけです。
このたび落ちた石は細かく砕いて、「身代わり石」と称したお守りにしては、いかがでしょう。
試験の前後などにわざと落として、身代わりになってもらう使い方です。