インフルエンザの流行はそろそろ、終息です。第6週(2/5〜2/11)の定点当たり報告数を第5週と比べると、
全国:54.33→45.38、熊本県:55.06→49.64、熊本市:51.84→38.24と、明らかにピークを過ぎました。
幼稚園から検査するように言われたと来院する発熱者の、その半分はインフルエンザではなくなりました。
しかし、例年なら検査しないような軽症例でも、懇願されて検査したら陽性が出たりするので油断できません。
今年は「隠れインフル」が多いと報じられているため、軽症でも求められたら検査を断れない面があります。
職場から検査を求められて来院する、微熱の成人もいます。そして実際、調べてみたら陽性だったりします。
なかには、「高熱なのにインフルなんですか?」などとオカシナことを言う、B型インフルの方もいます。
嘔吐や下痢など、胃腸炎症状主体のインフルエンザが今年は多いことも、知れ渡っています。
「下痢をしたのでインフルだと思って来ました」などと言う、明らかに普通のウイルス性胃腸炎の方もいます。
インフルエンザの非典型的症状ばかりが報じられやすく、一般の方の目もそちらに向いてしまいがちです。
しかし、従来通り高熱でぐったりした、いかにもインフルエンザっぽい方も多いのです。
B型でそのような重症例はたいてい、これまでにインフルエンザに罹ったことがない、と言う方です。
正確な集計はできませんでしたが、やはりワクチン未接種の場合、インフルエンザに罹りやすいようです。
来年こそは、ワクチン接種とインフル罹患との関係を統計学的に解析して(報告して)みたいものです。