こればっかり書きたくないのですが、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2313.html" target="_blank" title="インフルエンザ">インフルエンザ</a>はまだ全国的に流行中。熊本でもしつこいようですね。
定点当たり報告数を、第3週→第4週→第5週(本日発表)の順で記載すると、
全国:51.93→52.35→54.33、熊本県:66.26→55.55→55.06、熊本市:68.00→55.96→51.84
インフルエンザの症状が多彩なので、受診するタイミングもさまざまです。主なパターンをあげると、
(1)高熱持続型:いきなり高熱→ずっと高熱→わりと早めに医療機関を受診
(2)微熱持続型:はじめは微熱→ずっと微熱→2日目ごろに医療機関を受診
(3)途中下熱型:はじめは高熱→翌朝微熱→その夜高熱→3日目に医療機関を受診
いったん下熱した方が自宅で様子を見るのは適切な判断ですが、その晩にまた高熱が出ると後悔します。
身近にインフル患者がいるなどの状況証拠があれば、発症の翌日には医療機関を受診した方がよいでしょう。
メディアでは、発症直後に受診しても検査で陽性が出ないので12時間以上待つように、などと言ってます。
が、それはちょっと違います。たしかに陽性は出にくいですが、症状が重ければすぐに受診すべきです。
問診と診察によってインフルエンザと診断し、未検査で治療を開始することも、しばしばあるからです。
その反対に、微熱で全身状態の良い方は、発症から24時間ほど自宅で療養してから、来院していただきたい。
いや、受診の必要すらないかもしれませんが、登園等の可否を決めたいなら、2日目の受診をお勧めします。
インフルエンザの流行が過去最多を更新し続けているとは言いますが、あくまでこれは報告数です。
以前よりも神経質に受診・検査をするような昨今の風潮が、見かけ上の患者数を増やしているかもしれません。