インフルエンザの話ばかり書きたくはないのですが、なにしろ過去最多患者数だと報じられているので。
今年第3週(1/15-21)の定点当たり患者数は、熊本市で68.00、熊本県で66.26と、いずれも<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2304.html" target="_blank" title="先週">先週</a>の2倍。
これは、例年第4週ごろに記録する年間のピーク値と比べても、約2倍です。
患者数の流行カーブはまだ上昇中なので、ヘタをすると、過去最悪の流行になるかもしれません。
このような、近年まれに見るインフルエンザ流行の原因は何でしょう。
特殊なウイルスが出ているわけではないし、衛生環境の悪化や異常気象が原因とも思えません。
混合流行(A型とB型の同時流行)が、いまの大流行の原因だと、国立感染症研究所の方が説明していました。
それもあるでしょうけど、いまA型はむしろ沈静化しており、B型が単独で大流行しているような印象です。
今期のB型には、症状が比較的軽い、いわゆる「隠れインフル」が多いのも、感染拡大の原因かもしれません。
インフルエンザワクチンは、2年前から<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1338.html" target="_blank" title="4価">4価</a>になったので、とくにB型に対しては予防効果が強まったはず。
それなのにB型が大流行しているのは、ワクチンの接種率の低下が原因ではないかと考えずにはおれません。
今期の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2235.html" target="_blank" title="ワクチン不足">ワクチン不足</a>がインフルエンザの大流行を招いたのだとしたら、厚労省はおおいに反省すべきです。
来シーズンは絶対に、同じ轍を踏まないように。