廃炉が決まっている<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-588.html" target="_blank" title="高速増殖炉「もんじゅ」">高速増殖炉「もんじゅ」</a>が、廃炉を想定していない設計になっていると報じられました。
核燃料を保護するために、ナトリウムが一定量以下にできない構造で、ナトリウムを抜き取る穴もないとか。
玄関ドアも窓もすべて厳重に施錠・封鎖したら、住人が外出できなくなりました、みたいなものでしょうか。
いや、ちょっと違うな。
笑うに笑えない話ですが、もうその程度のことでは驚きません。どうせそんなことだろうと思うぐらいです。
だって原発自体が、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-398.html" target="_blank" title="廃棄物の処理法">廃棄物の処理法</a>が未解決のままとりあえず稼働するという、問題先送り事業ですから。
廃炉の時期が来るころには解決法が見つかってるんじゃないの?、みたいなノリだったとしか思えません。
解決法がなければ、それが見つかるまで稼働を延長すればいいでしょう?、とさえ考えていたかもしれません。
なので、突然廃炉にしなければならなくなったことは、さすがに想定外と言えます。もんじゅも、福島も。
とくに事故を起こした福島の原発をこれからどのように処理するのか、想像を絶する茨の道が待っています。
ともかく、世界中の科学者・技術者が、知恵を出し合うしかないでしょう。それこそ文殊の知恵です。
原発関連の報道を聞くたびに、東京五輪を誘致する際の、安倍首相の4年前の演説シーンを思い出します。
両手を広げて福島はunder controlだと語ったあの姿を見て、なぜか「大風呂敷」という言葉を連想しました。
しかしその「under control」は国民の願いであり、首相発言に異を唱えたくはないのが日本人です。
核燃料の冷却に失敗して、東京五輪の真っ最中にオオゴトが起きるぞ、などとは口にできない国民性なのです。
そのような不吉な事を言うこと自体が忌み嫌われる言霊の国なので、原発事故も廃炉も想定できないのです。