「加熱式タバコ」が広まりつつありますが、その問題点について啓発する動きも、このところ活発です。
当院でも<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2094.html" target="_blank" title="禁煙外来">禁煙外来</a>を行っており、加熱式タバコについての理解を深めるための院内勉強会を、先月行いました。
禁煙外来には、紙巻きタバコと加熱式を併用している方が、時々いらっしゃいます。
喫煙本数としては、どのようにカウントすればいいのでしょうね。
喫煙には、喫煙者本人の健康問題と、周囲の人の健康問題(環境問題)があります。
煙の出ない加熱式に変えた方には、周囲には迷惑をかけないのだからいいだろう、という意識があります。
さらに言うなら自分の健康被害も、紙巻きタバコよりはマシだろうという思い(願い)があります。
いずれも誤解です。
加熱式タバコでも受動喫煙があります。煙が見えないのでそれを自覚しにくく、かえって危険かもしれません。
紙巻きタバコより健康被害が少ないと誤解することで、喫煙量がむしろ増えてしまうリスクさえあります。
「タバコはもう加熱式に変えましたよ」と、まるで禁煙が半分成功しているようにおっしゃる方が時々います。
これも大きな誤解です。実際には、禁煙のキの字にもなりません。まあ、言葉の上では禁「煙」ですけどね。
危険なモノは「見える化」して避けるべきなのに、加熱式タバコはそれを「見えない化」しているのです。