ワクチン不足の報道

昨夜のNHKニュースが、今年の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2212.html" target="_blank" title="インフルエンザワクチン不足">インフルエンザワクチン不足</a>の問題を報じていました。

こういうことをタイムリーに、そこそこ詳しく取り上げるのは、NHKのいいところ。

ワクチンの製造量と使用量の年次推移のグラフは、厚労省のものよりもずっとわかりやすい。さすがです。

ところが、ワクチン不足になった原因の説明は、かなり貧弱で意味不明でした。

難解になるのを避けたのか。日ごろ地震のメカニズムとか素粒子とかは、詳しく解説してくれるくせに。

東京のあるクリニックの取材シーンあたりから、ワクチン不足のテーマからはだいぶズレていきます。

そのクリニックの薬剤保冷庫が貧弱、ていうかミニ冷蔵庫。しかもドア開けっ放し。見ててヒヤヒヤする。

最後に、「インフルエンザの予防接種」と書かれたフリップを使ってまとめていたのは、次の3点でした。

(1)接種してもインフルエンザにかかる場合もあるので、まずは手洗い・うがいなどで予防を

ワクチン不足の問題に対して、もともとワクチンはあまり効きませんから、という論理。なんか違うと思う。

(2)大人は1回の接種で5カ月前後有効、厚労省は1回で十分効くと言っている

ワクチン不足の問題に対して、もともとワクチンは1回で効きますから、という論理。(1)と矛盾してます。

(3)子ども・高齢者などは、接種時期などを早めにかかりつけ医に相談を

ワクチン不足の問題に対して、本気で予防したけりゃ急いで接種しろと、ワクチン不足の不安をあおります。