「インフルエンザワクチンは、ありますか」というお問い合わせを、よくいただきます。
<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2204.html" target="_blank" title="今年のワクチン不足">今年のワクチン不足</a>は前にも書いた通りですが、当院でもかなり厳しい状況になりつつあります。
薬品卸に何度もお願いして、ネット予約受付済分+65歳以上定期接種分だけは、なんとか確保しています。
<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2093.html" target="_blank" title="日本脳炎ワクチンも品薄">日本脳炎ワクチンも品薄</a>でしたが、その際には厚労省は、総数は足りており偏在の問題だとの一点張りでした。
ところが今期のインフルエンザワクチンは、総数が足りない。なので厚労省のお達しが、とても厳しいのです。
(1)13歳以上は1回または2回接種すると法律で定めているので、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2153.html" target="_blank" title="1回が原則">1回が原則</a>である
法律文には「必ず2回」とは書かれていないので1回なのであるという、初めて聞く理屈です。
(2)同一バイアル(薬瓶)から複数回使用し、効率的な使用に努めること
「最初の薬液吸引から24時間を経過したら廃棄すること」と、わざわざのお達し。24時間まで使えってこと?
(3)医療機関は、前シーズンの使用実績を上回るワクチン発注や必要以上に早期の注文は、厳に慎むこと
「発注は接種希望者からの申込があった時点で行え」といいますが、その予約者分の確保が困難なのですよ。
(4)シーズン終盤に余ったワクチンを卸売業者に返品した医療機関は、名称を公表する
ワクチンを余らせたら罰するという、まるでバイキング店で食べ残した時のようなペナルティーです。
インフルエンザが流行期に入ると、その初期には接種希望者が駆け込みますが、以後の希望者は減ります。
ネット予約にも、流行が早まればキャンセルが相次ぐことになり、どうしてもワクチンは余るのです。
予約者には必ず希望日に接種し、しかしワクチンはちょうど使い切るなんて芸当が、可能なんでしょうかね。