研究は続けるべき

このたび国は、予知を前提とした東海地震の情報の発表を、取りやめることを決めました。

地震の研究が進めば進むほど、その予知は困難だということがわかってきた、というわけです。

40年来の防災対策が方針転換を迫られたわけですが、今更ですかと言うつもりはありません。

むしろ、ここで地震予知研究を諦めていいのかとさえ、思ってしまいます。

何十億年も続いてきた地球活動のごく一部を、たかが40年ぐらい観測して、わかった風なことは言えません。

防災対策は、予知とは別に進めるべきでしょうけど、地震研究もいっそう精力的に続けてもらいたい。

科学は<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2174.html" target="_blank" title="指数関数的に進歩">指数関数的に進歩</a>しています。あと40年ぐらいしたら、本当に地震が予知できるようになるかもです。

今回の衆議院議員選挙では、争点のひとつが原発。

再稼働を認めるか認めないか、脱原発にしてもそのトーンは各党でかなり違います。

しかしいずれにせよ、今後数十年以上にわたって日本に廃炉ラッシュが起きることは、間違いないでしょう。

その過程で、また想定外の事態が起きないことを祈るのみです。

原発が、その建設や維持よりも事故処理の方がよっぽど困難だということを、このたび思い知らされました。

事故処理どころか、廃炉や放射性廃棄物の処理にしても、まったく未経験・未解決で研究途上の分野です。

それでよくもまあ、ここまでたくさんの原発を作ったものですが、作ったものはしょうがない。

反原発であろうとなかろうと、原子力分野の科学研究を、日本は今後もやめるわけにはいかないでしょう。