開院10周年

本日、つるはらクリニックは、開院10周年を迎えました。

これもひとえに、皆様方の温かいご支援のおかげです。厚く御礼申し上げます(<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1824.html" target="_blank" title="毎年同じこと">毎年同じこと</a>言ってます)。

10月1日の開院記念日はいつも、インフルエンザワクチンの接種開始日と重なります。

これを利用して10年前には、開院したばかりの当院の知名度を上げるために、格安料金で接種しました。

このもくろみは当たったかもしれませんが、しかしそれは後の、インフルエンザ地獄の始まりでした。

初年度の成功体験に味を占めて、2年目(2008年)は悪のりしてしまいました。

過去8カ月間の来院患者宛に暑中見舞いを発送し、それをインフルエンザ予防接種500円割引券としたのです。

暑中見舞い持参者の接種料金は1,500円。そうでなければ2,000円。

窓口は混乱しました。「自分の所には、あのハガキは来てないが、どうしてだ」というクレーム多数。

「最近の受診者宛に発送したのです」と説明すると、「病気をしなかった自分が悪いのか」と。ごもっとも。

「1枚のハガキで家族全員に有効」としていたら、「家族が別々の日に接種したい」という人が続出。

後日また使える様にハンコを押して再利用を許可したり、「家族」の解釈でもめたり・・・

3年目(2009年)は、「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-19.html" target="_blank" title="新型">新型</a>」と「季節性」インフルエンザの、ワクチン2本立てになりました。

新型は公定価格なので異常に高い。そこで被接種者の負担軽減のために、季節性の方は格安に設定しました。

しかし<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-46.html" target="_blank" title="国の政策がチグハグ">国の政策がチグハグ</a>で、ワクチンの接種が新型インフルエンザ流行に間に合わず、大混乱した年でした。

翌年(2010年)は、「新型」と「季節性」の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-27.html" target="_blank" title="混合ワクチン">混合ワクチン</a>となり、しかも公定価格での接種。

もう、何も考えず、国が決めた料金設定で予約をとって接種する。これはホントに、精神的に楽な年でした。

その後も紆余曲折ありましたが、いまは標準的な料金設定としています。

作業を楽にするために、ネット予約とそれ以外で500円ほどの料金差をつけて、ネット予約を誘導しています。

インフルエンザワクチン接種では、医療機関はほとんど儲かりません。そのことを最後に、強調しておきます。