鹿児島県の田島ナビさんが世界最高齢の人物となり、久々に日本人が一位の座を奪還しました。
1900年(明治33年)生まれの117歳。この方に比べたら、57歳の私など、ひよっこ同然です。
「日本で存命する最後の19世紀生まれ」とも言われています。面白い。足かけ3世紀生きてるわけですか。
ナビさんの夫(故人)の名前が富二子さんというのもまたウケます。富二子は「とみにし」と読むそうです。
世界最高齢って地位は、ひとたび獲得すると生涯破られることのないタイトルですよね。誰も追い越せない。
だからナビさんは安心して、のんびりと、こんどは史上最高齢記録の122歳を目指していただきたい。
長寿世界一(または二位)の日本です。平均寿命が伸びればおのずと、世界最高齢になる確率も上がります。
しかし、生存年齢には個人差が大きく、平均値が伸びることと、最高齢記録の数値は必ずしも相関しません。
現に昭和の時代にも110歳以上生きた日本人は多数いるし、過去最高記録の118歳は昭和30年代のものです。
明治33年生まれと聞いても、実は私には驚きがありません。以前は明治生まれなど珍しくなかったからです。
子どもの頃、身近にいた高齢の方の多くが、慶応生まれでした。言うなれば、江戸時代の生まれです。
そんな時代と比べ隔世の感があるのに、最高齢記録(正式な記録)の数値自体は、意外と伸び悩んでいます。
120歳あたりが、ヒトという生物の寿命の限界なんでしょうか。
科学が進歩して、150歳や200歳まで生きる時代は来るのでしょうか。それもどうかとは思いますが。