収穫加速の法則

日産自動車のMr.ビーンこと、カルロス・ゴーン氏が、2022年に完全自動運転を実用化すると表明しました。

また、自動車販売台数の3割を電動車にするとも。

なにしろ英仏は40年までにガソリン車の販売を禁止するわけだし、世界の流れは完全に、そっち向いてます。

こういうのを「パラダイムシフト」というのでしょうか。この変化はもう、止まらないどころか加速しますね。

ゴーン氏は「自動車産業はこの先10年、過去50年よりも多くの変革を経験する」とも語りました。当然です。

技術革新は年々加速し、指数関数的に発展していきます。これを「収穫加速の法則」というそうです。

指数関数のグラフは、あるところから急に立ち上がるように見えるので、そこを「特異点」と言ったりします。

しかし私はただそれだけで、「技術的特異点(<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1861.html" target="_blank" title="シンギュラリティ">シンギュラリティ</a>)」だとする理論には賛同できません。

だって指数関数のグラフって、縦軸をぐっと圧縮すれば、カーブはまたなだらかになるからです。

将来、22世紀の人が21世紀を振り返ったら、あの時代はずいぶんのんびりしてたなぁ、と思うでしょう。

しかし23世紀の人から見れば、22世紀までの技術的進歩は緩やかだったね、などと言うはずです。

それぞれの時代の住人が、こりゃ大変革が来るぞ、シンギュラリティだと、その都度思うだけの話でしょう。

ただ、今世紀のシンギュラリティでAIが人類を超えてしまう点が、人類にとっては大問題ですけどね。

22世紀以降は、AIが勝手に技術革新を進めていくので、人間がいたとしてもただの傍観者かもしれません。