予約制の苦労

久々の「休日当番医」でした。さわやかな良い天気で行楽日和なのか、あまり忙しくない日でした。

当院の診療は日頃、ネットや電話による予約制ですが、当番医の日だけは、来院順の診療受付にしています。

なぜなら、この日は当院を初めて受診される方が多く、予約方法のことをご存じないからです。

したがって、当院をかかりつけにしている方にとっては、今日だけは予約が出来なくなる不便な日なのです。

日頃は予約制だと書きましたが、それは「順番予約制」であって「時間予約制」ではありません。

なので電話予約のときなどは、こんな具合になります。

患「診察の予約をしたいのですが」

私「いまだと20番になります」

患「20番というと、何時になりますか」

私「目安としてはだいたい11時ごろですが、診療の状況によっては、時間がずれる場合もあります」

ところが、急患が割り込んだり病状の重い方の診察が続くと、予約していた方の順番がどんどん遅くなります。

「11時と聞いてたのに、どうして1時間も待たされるのか」と苦情が出ます。

いつも予約時間の目安には幅をもたせて言うのですが、なかなか真意が伝わりません。

「目安としてはだいたい11時ごろですが・・・」と言われたら、ちょうど11時だと思うものなんですね。

しかし「順番は20番ですが、何時になるかは申し上げられません」などと突っぱねるのは不親切だし、

あるいは「目安は11時ですが、12時過ぎるかもしれません」などと幅広く伝えても混乱させるだけでしょう。

いつもそんな苦労をしているものだから、当番医の日の「来院順番制」は、ホントに気が楽です。