ジェネリック食料品

「ふわころ」という、セブンイレブンのスイーツが、「ジェネリック萩の月」だと、ちょっと前から話題です。

仙台銘菓「萩の月」にソックリなことを、模倣品とかパクリとは言わずにジェネリックと表現するのが面白い。

各地の銘菓にも、似たようなものがありますが、この場合はあまりジェネリックなどとは言いませんね。

それぞれの販売地域はおおむね地方限定だし、どこがオリジナルかを詮索するなど無粋ってものでしょう。

鹿児島の「かすたどん」や福岡の「お月さま伝説」も「萩の月」に似てますが、まあそれぞれ名物ってことで。

「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1522.html" target="_blank" title="ジェネリック">ジェネリック</a>」という言葉は、後発医薬品の名称が「一般名(generic name)」であることに由来します。

一般名というのは、言うなれば「成分名」みたいなもので、商品名としては無味乾燥だし語呂も悪い。

メーカー独自の名前が付いた「先発品」とは異なり、「後発品」では原則として独自名称を名乗れないのです。

たとえば「アムロジン錠5mg」という高血圧の薬には、30社を超えるジェネリックが出ています。

後発品は「アムロジピン錠5mg「サワイ」」のように、一般名の後にメーカー名の略称が付きます。

先発品名「アムロジン」と一般名の「アムロジピン」では名前が似てるので、これはまだマシな方です。

サノフィが発売している鼻炎薬「アレグラ錠60mg」も、20社以上が後発品を作っている大人気薬です。

しかしそのジェネリック名は、「フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「トーワ」」などと味気ないものです。

ジェネリック医薬品はすべてこのような、成分表記優先で個性の無い商品名になりつつあります。

ジェネリック食料品にも適用されたら「ふわころ」は、「カスタードクリームスポンジ「セブン」」ですかね。

ジャックダニエル

「スコッチ」「アイリッシュ」「アメリカン」「カナディアン」「ジャパニーズ」、さて何でしょう。

ていうか、最初のスコッチでバレバレですが、世界5大ウイスキーとよばれるもの(生産地)ですね。

よくもまあ、日本がここに入り込めたと思いますが、それもこれも、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2136.html" target="_blank" title="鳥井信治郎">鳥井信治郎</a>と<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2136.html" target="_blank" title="竹鶴政孝">竹鶴政孝</a>の二人おかげです。

「お前はこのごろ、ウイスキーの話ばかりじゃないか」という方へ、「ウイ、好きーなので」

という、つまらないダジャレはさておき、今日は珍しくアメリカンウイスキーの話。つまり、バーボンです。

銘柄でいうなら、「ジャックダニエル」とか「ワイルドターキー」です。水の江瀧子じゃないですね。

大好きなジャックダニエルは、昨年、蒸溜所創業150周年記念ボトルが発売されたので、即買いしました。

即買いしたのですが、買ったことを即忘れしてて、物置から発見したのはつい最近のことです。

バーボンはトウモロコシが主原料なので、スコッチとは少っち、どころかだいぶ香りや味わいが違います。

中でもジャックダニエルは、他のバーボンとは少し製法が異なり、テネシーウイスキーと呼んで区別します。

150周年ボトルばかり飲むのはもったいないので、標準のジャックダニエルを買っておくことにしました。

通常このような場合、Amazonか楽天で買うのですが、ところがです。近所のスーパーの方が安かった!

震災後の復旧(建て替え)がやっと終わって、つい最近開店したばかりの、近所の「ゆめマート龍田」です。

生鮮食品中心のスーパーなのに、なぜかジャックダニエルが、通販よりもずっと安いんです。

今日はチャリだったので持ち帰れず、明日の夜、車で買いに行くことにしました。売り切れませんように。

真夏にRSウイルス感染

寒くなってから出てくる「RSウイルス感染症」が、真夏のいま流行しています。当院でも最近目立ちます。

高熱、ひどい咳、ゼーゼーいう、ぐったり、2歳未満、このうちいくつかに該当すれば疑いは強いです。

顔色が悪く、お腹がへこむような呼吸をして、身近にRSウイルス感染者がいたともなれば、ほぼ確実です。

必要に応じて吸入や点滴を行い、風邪薬に気管支拡張剤や抗アレルギー薬も加えて処方します。

チアノーゼや喘鳴が吸入で改善しない赤ちゃんは、病院を受診してもらうことになります。

そのような重症例では、確定診断のために鼻腔ぬぐい液を採取して、迅速検査を行う場合があります。

逆にそれほど重症でもないお子さんでは、RSウイルス感染かどうかの検査は必要ありません。

RSウイルス感染であろうとなかろうと、治療方針には何の違いもないからです。

ところが、「保育園で検査するように言われたので、検査して欲しい」という方がとても多くて困ります。

明らかにRSウイルス感染症ではなさそうな方まで、「念のため」検査を希望するのです。

残念ながら、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-427.html" target="_blank" title="RSウイルスの検査">RSウイルスの検査</a>が保険適応となるのは、外来診療においては原則として0歳児だけです。

1歳以上の方にこの検査を行うと、保険がきかないので、自由診療となります。

保険診療と自由診療を併用することを<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-965.html" target="_blank" title="混合診療">混合診療</a>といい、混合診療は原則として禁じられています。

どうしてもRSウイルスの検査をするなら、一連の診療はすべて自由診療とみなされ、全額自費になります。

「そこまでして検査する必要はないと思いますよ、治療内容は同じですから」というのが私の説明です。

患者調査ふたたび

厚生労働省の患者調査の対象施設に、当院はまた、選定されました。

3年前に選ばれた際には、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1114.html" target="_blank" title="ちょっとした不満ブログ">ちょっとした不満ブログ</a>を書きましたが、あれから3年ですか。

ていうか、この調査って、3年に1回行われているそうなので、当院は2回連続で選定されたことになります。

診療所では、全国約10万のうち6千施設が調査対象となるらしいので、2回連続の選定確率は0.36%です。

希といえば希ですが、考えてみると10万施設のうち360施設が同じ目に遭ってるわけですね。

3回連続のところも、22施設程度あるはず。確率的には、4回連続のところもありそうです。お疲れ様です。

それにしてもこの調査、3年前にも書きましたが、医療機関に面倒なことをさせるものです。

診療報酬請求時に提出するレセプトに含まれる情報を、あらためて提出させることのムダには呆れます。

厚労省は、医療機関にではなく、支払基金と国保連合にデータを照会すれば済むだけの話でしょう。

なんならサンプリング調査ではなく、全数調査だってできそうです。

ついでに言うなら、医療費の窓口負担(一部負担金)って、システムとしては洗練されてないですよね。

保険診療の患者窓口負担はゼロにして、医療費は保険者から医療機関に全額支払えばスッキリするのに。

患者の一部負担金は、保険者があとで保険料と一緒に請求すればいい。勤め人なら給料天引きでしょうか。

そもそも医療保険というのは、患者と保険者と国との間で、医療費の負担を一定の規則で分担する仕組みです。

その分担の配分には、医療機関は関係ありません。何割負担の患者であっても、診療内容は同じです。

医療機関にはただ、適切な診療と正しい請求をする責任があるだけです。

サントリーオールド

日経に連載中の『<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2136.html" target="_blank" title="琥珀の夢">琥珀の夢</a>』(伊集院静・作)は今日、「サントリーオールド」誕生の瞬間を描いていました。

昔からなじみのある「ダルマ」(または「タヌキ」)ですが、私が最後に飲んだのは学生時代かもしれません。

もちろん、二十歳(前)後の若造に、ウイスキーの味なんて、わかるはずもありませんけどね。

学生時代の飲み場所を大別するなら、仲間と行った焼き鳥屋か、コンパで使ったパブでしょうか。

後者ではたいてい、「サントリーホワイト」の薄〜い水割りを、旨いとも思わずにワイワイ飲むのが常でした。

よほど特別な場合に限り「オールド」を思い切ってキープしましたが、値段の高さを有り難がっただけです。

この手のサントリーのウイスキーは、もう30年以上は飲んでいません。今でも買って飲もうとは思いません。

「オールド」は、サントリー創業者の鳥井信治郎氏が、会心のブレンドとして世に出した超ヒット作です。

私が学生の頃、オールドは世界一売れているウイスキーだったようです。まさにお化け商品です。

しかしその原料に使われていた山崎のモルトはわずかで、それ以外の不可解な「まぜもの」が問題でした。

当時発売された『ほんものの酒を!』などの本にも影響を受けて、私はサントリー嫌いになりました。

いまではサントリーも、上質なウイスキーを作っていますが、ひどいウイスキーもまだ量産しています。

後者はちょうど、第3のビールを本物のビールだと偽って売っているようなものです。

そんな偽物を上手に味付けして、大々的に宣伝して売りまくるサントリーが、私はイヤなのです。

靴の汚れと左右差

その後、どうなったの?、という質問を受けたのが、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2128.html" target="_blank" title="8月1日のブログ">8月1日のブログ</a>。

お気に入りの水色のスエードの靴に、黒い靴墨のスプレーをかけてしまった、あの忌まわしき事件ですね。

購入した靴店に相談したら、ブラッシングやら何やらしてくれましたが、結局、無理ですね、との結末。

そのとき、この靴を購入したときに使った某クレジットカードの「動産総合保険」を思い出したんですね。

購入後90日以内なら、破損に対して補償(場合によっては新品と交換)してくれるというサービスです。

さっそくカード会社に電話したところ、購入後92日経ってますねぇ、というきわめて冷徹な返答。

たった2日のオーバーなんだから何とかしてくれ、とねじ込みましたが、ムダな抵抗でした。

どうしても諦めきれず、自宅の近所の靴や鞄の修理をしてくれる店に、ダメ元で持ち込んでみました。

今よりも悪くならなければ何をしても良いから何とかしてくれ、と泣きつきいたら、やってみましょう、と。

で、1週間後に引き取りに行くと、これがまた予想外の裏技で、汚れが目立たなくなっていたのでした。

鮮やかな水色のスエードの、左側のつま先付近が真っ黒に染まってしまった靴を、いったいどうしたのか。

なんと、右の靴も黒く染めたんですねぇ。両方の靴が、あたかも最初からつま先が黒い靴だったかのように。

ダメ元でお願いした私に対して、店主は大胆な逆転の発想で対応してくれました。

元の状態よりも確実に汚れは広がりましたが、左右差が無くなったので、一見して汚れに気付かないのです。

オシャレは足元から、なんて言いますが、靴なんてそれほどジロジロ見るモノじゃないですしね。

ムーミンのシール

『<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-792.html" target="_blank" title="ムーミン">ムーミン</a>』は、小学生時代にフジテレビ系のテレビ西日本で放送していた、私の大好きなアニメでした。

当時、日曜日の夕方からは、『サザエさん』『アタックNo.1』『ムーミン』とアニメが90分続いていました。

いずれも好きだった私には苦渋の決断でしたが、『アタックNo.1』の途中で風呂に入っていました。

『ムーミン』枠ではその後、『アルプスの少女ハイジ』や『フランダースの犬』という名作が続きました。

多感な少年期の私は、これらのアニメによって、人の悩みや苦しみや悲しみを教えられ、ときどき泣きました。

なかでも『ムーミン』は、ユニークで不思議なキャラクターが多かったので、いまでも好きな物語です。

最近、ゆめタウンで、ムーミン関係のグッズのキャンペーンを、やっていますね。

買い上げ額1,000円ごとにもらえるムーミンシールを集めると、以前は食器に交換できてました。

ただし無料で交換できるのではなく、優待価格で購入できるという、微妙にケチ臭いシステムです。

いまはムーミンのタオルとかエプロンに交換できるようで、わが家でもまた、シールの収集を始めています。

昨日も、本を買った時にシールを何枚かゲットしましたが、今日もまた買い物に出かけました。

ところが、コーヒー豆店のレジに並んで、支払を済ませたのに、店員さんがなかなかシールをくれません。

あなた、何か忘れていませんか、ほら、例のあれですよ、と言わんばかりの顔で、店員さんを見つめる私。

すると向こうは、何か?と言いたげな怪訝な顔。まあ私も、あまりみみっちい事は言いたかないですけどね。

私「ムーミンのシールください」

店「お買い上げが1000円未満ですので・・・」

私「あ・・・」

店員と、私の周囲にいた数名の客らはみな、笑いをこらえていたはずです。50オッサンがムーミンだって?

オッサンのムーミン好きですが、何か?

影裏か星の子か

お盆休みの2日目は読書の日。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1934.html" target="_blank" title="芥川賞">芥川賞</a>受賞作、沼田真佑氏の『影裏(えいり)』を、遅ればせながら読みました。

いつものように、単行本ではなく受賞作全文掲載の文藝春秋を買うところが、ちょっとケチな私です。

内容には触れませんが、ひとことで言うなら「我慢の読書」。短編のわりに読み進むのに時間がかかりました。

なぜなら、情景描写や心理描写があまりにも上手く、「文学的」すぎるからです。私の苦手なジャンルです。

選考委員の村上龍氏や宮本輝氏の、「文章は上手いけれど、なに?」みたいな「選評」に、私も同意します。

芥川賞を沼田氏と最後まで争ったのは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1750.html" target="_blank" title="今村夏子">今村夏子</a>氏の『星の子』です。これはKindle版で読みました。

昨年の候補作『あひる』もそうですが、今村氏の文章って、子どもの作文みたいに平易でスイスイ読めます。

しかしまた、子どものように無邪気で不気味ですね。いや〜な雰囲気は、今回も健在でした。

本日の読書3つ目は、「文学界」9月号に収載された、沼田真佑氏の芥川賞受賞第一作『廃屋の眺め』です。

これは、読みやすかった。しかも短編で、あっという間に読めました。ただ、結末がなんとも微妙。

沼田氏って、毎日なにか文章を書くようにしているそうで、受賞後インタビューでこう言ってます。

「書かない日があると、書くのが嫌いになりそうなので怖くて、毎日筋トレのつもりで書いています」

あ、そうそう、それそれ。

私も毎日ブログ書いてて、その「苦行」を何て表現したらいいのかと思ってましたが、そうか、筋トレか。

「なんなら」の用法

朝からお墓参りをすませ、午前中は部屋の片付けなどして、なんなら午後から炎天下をサイクリングしました。

それもこれも、夕方のビールを旨くするための仕込みです。なんなら今年初めての鰻もいただきました。

こんな感じの「なんなら」の誤用を、ネットでよく目にしますね。誤用なんだけど、なんなら嫌いじゃない。

辞書で「なんなら」を引くと、その意味は2つ書いてあります。

(1)もしよければ。「なんなら私の方からお電話しましょうか」

(2)もしイヤなら。「ビールがなんなら日本酒にしましょうか」

面白いですね、正反対の気持ちを同じ「なんなら」で表すとは。外国人には聞き分けが難しそうです。

たとえば接待の酒席を始めるとき、「お飲み物はビールでよろしかったですか」などと店員に尋ねられた際に、

(1)相手が日本酒好きと知ってて、「なんなら日本酒にしましょうか」(日本酒から始めてよければ)

(2)相手がビール嫌いと知ってて、「なんなら日本酒にしましょうか」(ビールを飲むのがイヤなら)

冒頭に書いたような誤用は、それどころか、とか、さらに言うと、のような意味で使われているようです。

ネットから拾ってきた用例には、「彼女とは何でもないよ。なんなら手もつながなかったし」なんてのもある。

なんなら=もしよければ→もしよければさらに言わせていただきますが、みたいな変化なのかもしれません。

それにしても、ひつまぶしが旨かった。なんならビールも。

北朝鮮のミサイル経路

「朝鮮人民軍が発射する『火星12』は日本の島根県、広島県、高知県の上空を通過する」

この、朝鮮人民軍戦略軍司令官による発言をニュースで聞いて、最初の疑問。愛媛県はどこ行った?

案の定、日本中のネット民も同じところにツッ込んで、愛媛が無視された、などと盛り上がっているようです。

ミサイルの軌道が放物線だとすれば、島根・広島・高知を経由するのに愛媛を通らないなんて、あり得ません。

どうしても愛媛上空を回避したければ、よほどヘンテコリンな経路を飛ぶしかありません。

たとえば、広島を通過した後に瀬戸内海から豊後水道の上を通って、足摺岬をかすめるルート。んなアホな。

常識的に考えれば、朝鮮人民軍戦略軍司令官が、愛媛県のことを言い忘れただけでしょう。

でもどうして、日本上空を通過する、とだけ言わずに、具体的な県名を口にしたのでしょうね。脅し?

それとも、ミサイルの部品が落下する可能性が高いので、注意喚起をしたつもりなのか。恐ろしい話です。

北朝鮮がグアム島を狙ってミサイルを発射すれば、「存立危機事態」に該当すると小野寺防衛相は述べました。

つまり集団的自衛権を行使してミサイルの迎撃は可能というわけですが、実際にはしないと思います。

弾道ミサイルの迎撃は難しいうえに、日本が直接攻撃されていないのに反撃をする覚悟は、まだないでしょう。

結局日本は、ミサイルの上空通過を苦々しく見つめ、あとで厳重に抗議するというパターンになるのです。

北朝鮮のミサイルが、グアム島から離れた領海外に、正確に向かってくれることを今は祈るばかりです。