今朝のテレビニュースは、NHKも民放も、北朝鮮のミサイル発射ニュース一色でした。
他の話題は報じず、天気予報もそこそこに、ミサイルのニュースばかり。まさに8月29日は「パニックの日」。
「日本上空を通過した」ことをもって、「これまでにない深刻かつ重大な脅威」だと安倍首相は語りました。
「失敗すれば日本に落下する危機もあり、許しがたい暴挙だ」と、民進党の前原氏も同じことを言ってます。
でも、よく考えてみると、少なくとも日本にとって著しい重大事が起きたとは思えません。
もしも北朝鮮が日本を攻撃する気なら、弾道ミサイルなんて使わず、もっと短距離のミサイルを使うはず。
弾道ミサイルは本来、日本への直接的な脅威ではないでしょう。せいぜい、部品落下の危険があるぐらい。
それなのに、日本上空を飛び越えたから日本への脅威が強まったと騒ぐことには、違和感があります。
グアム近海や韓国上空を飛んだわけでもないので、とりあえず日本が反応するしかなかったのかもしれません。
しかし、米韓合同軍事演習が今日のミサイル発射を誘発したのだとすれば、日本にはとんだとばっちりです。
北朝鮮がいきなり日本をミサイル攻撃する理由なんてないはず。もしも攻撃するなら、米国か韓国でしょう。
しかし、米朝間などで万一戦争が始まったら、きっと日本も巻き込まれる。それが最悪のシナリオです。
緊張が高まったり鎮まったりしながら、全体としてジワジワ悪い方向に向かってる気がする北朝鮮問題。
今日のような出来事で、危機感を新たにして平和ボケから目覚めておくことは、まあ悪くはありません。
「オオカミが来た」みたいな、慣れにつながらなければ良いのですが。