「コリアンダー」の話なのですが、読者にオチを予測される前に、先手を打ってタイトルに書いておきました。
NHKのサイトで、「コリアンダー」と「パクチー」と「香菜(シャンツァイ)」についての記事を見かけました。
これらは全部同じモノだけど、どの呼び名がよく知られているかは年齢層によって異なる、というお話。
40〜50代はどの呼び名もよく知っていて、若い人ほどパクチー以外はあまり知らない、と。
NHKの調査結果の詳細が分かりませんが、問題の本質は、単に言葉遣いの違いではなさそうです。
どの年代がどのような食生活をしてきたか、ということでしょう。
パクチーの中国語が香菜で、コリアンダーはその果実を乾燥させて香辛料にしたものを指す場合が多いとか。
若者たちに人気のタイ料理にはパクチーがよく登場するので、その知名度が高いのでしょうね。
そう言えば、小学生時代に読んだ、吉四六(きっちょむ)さんのトンチ話を思い出しました。
なにぶん、昔の話なのでうろ覚えで、肝心な部分が少し間違ってるかもしれませんが、多分こんな具合です。
ある畑で獲れた見慣れぬ野菜のことを、吉四六さんは出まかせで「ぱくちい」だと知ったかぶりました。
あとで殿様に呼ばれ、その野菜は何と申すのかと尋ねられ、苦し紛れに「こりゃなんだー」と答えます。
前に言ったのとは違うではないかと咎められると、乾燥したものはそう呼びます、とトンチを利かせたとか。