アイラ巡り

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1449.html" target="_blank" title="村上春樹">村上春樹</a>の『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』という、読めば飲みたくなる本があります。

アイラ島とアイルランドを巡って、その土地と人と<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2092.html" target="_blank" title="ウイスキー">ウイスキー</a>の話を書いた、すぐ読めてしまう旅行記です。

すぐ読めるけど文章の洗練度は高く、さすがです。彼の小説はあまり読みませんが、エッセイの類は好きです。

アイラ島には現在8カ所の蒸溜所があり、独特の香りのする、いわゆる「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1110.html" target="_blank" title="アイラ・モルト">アイラ・モルト</a>」を作っています。

ピートに由来するヨード香(またはイソジン臭)が特徴で、しかも蒸溜所によって香りと味わいが違います。

ネットで「アイラくらべ」などという記事をよく見かけるように、香りを比較して楽しむ人は、かなりいます。

アイラ党を自負するからには、私も飲み比べて違いを把握しなければなりません。

というわけで、自宅の書斎にアイラ・モルトを収集して、夜な夜なテイスティングをしているわけです。

何種類も味わうために、毎晩何本かのボトルから少しずつ、ほんの少しずつ味わいます。

ストレートで飲むべきであることは承知していますが、私は<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2103.html" target="_blank" title="ロック">ロック</a>です。そこが邪道です。すみません。

村上春樹氏によれば、癖の強さは「アードベック」が筆頭。これは私も認めます。荒々しく突き刺さります。

私はいつも、一番好きな「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-583.html" target="_blank" title="ラフロイグ">ラフロイグ</a>」から始めます。これが私なりの基準なのです。

それから「アードベック」の刺激を味わい、「ボウモア」で少し落ち着けてから、「カリラ」に手を出します。

アイラ・モルト以外にも浮気したりしながら、最後に「ラフロイグ」に戻って、アイラ巡りを終えます。

そうこうするうちに、心地よい眠気に襲われるのです。